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25話 回収!

翌日、全身余す所無く筋肉痛だが・・・今日の生活費を稼ぐ為にダンジョンに来ていた。


「う~ん・・・」


当面の目標としては・・・その日を生きる事えはあるが・・・まず、防具を買いたい。そして、ネカフェ暮らしを卒業してちゃんとした普通の部屋を借りたい。

慣れているし、シャワー自体は無料な所も多い、ドリンクバーもあって飲み物にも困らない。店に依ってはモーニングが有り、そこで1日分の食事を摂ってしまえば食費もタダ。

更にはネット環境も良い。パソコンもあってwi-fiもあって・・・って、あれ?天国じゃね?


まぁ・・・引っ越しはとりあえず置いとくか・・・。



昨日でゴブリン狩りの感覚も取り戻せた・・・はず。

なので、今日はコボルトを狩っている。


普通の犬と比べるとかなり厳ついが犬派の俺としては狩りたくない相手ではあったが・・・それは生活に余裕があっての話で、生活費の為ならば罪悪感は昔と比べて無いに等しい程になっていた、


何故、今回ゴブリンではなくコボルトをメインに狩ろうと思ったかと言うと・・・まず、(にお)い・・・。

昨日ので軽くトラウマになっている。

高校生の時は皆でワイワイやっていたので周りの目が気にならなかったというか周りに気を使っていなかった。

そう考えると大人になったのか、それとも臆病になっただけなのかは深く考えたくない・・・。


コボルトを狩り場に選んだ最大の理由は、コボルトのドロップ品だ。

コボルトは金属のコバルトをドロップする。

成分は既存のコバルトと同じらしいが、何故かコボルトからドロップしたコバルトはゴブリンの腰蓑や短剣同様に耐久力が高い。

ただ、既存のコバルトよりも加工が難しく手間も掛かるらしく需要はそこまで無いとの事だ。

なので1つ当たり200円前後とゴブリンの腰蓑と同程度の買取額だが嵩張らないというのが大きい。

ドロップ率もゴブリン同様10%程でビー玉くらいの大きさのコバルトをドロップする。


慣れたモノで通りすがりにコボルトを木刀で撲殺し、ドロップしたコバルトをズボンのポケットにねじ込む。



ポケットのコバルトも存在感を増し、歩く度に鈍い金属音も気になっていたのでコンビニ袋に入れてからリュックへと収納場所を移動させた。

何事も慣れた頃が1番危ないと言うが、本当にその通りで・・・背後から近づくコボルトに気付いて居なかった。


「危ない!」


突然響いたその声に驚いて立ち上がった。


コボルトはしゃがんでいる俺に短剣を振り下ろしている最中だった様で、タイミングがズレて短剣の柄が俺の右脇腹にヒットした。


「いっっってぇ」


短剣を振り下ろした勢いそのままにコボルトの体当たりを喰らいふっ飛ばされ、そのまま揉み合いになった。


「手助け要りますかっ!?」

「お、お願いしますっ」


助けに入ってくれたPTが俺からコボルトを引き剥がしそのまま倒してくれた。


「大丈夫ですか?」

「あ、は痛っっつ・・・」


俺を助けてくれたPTはかなり若い4人組のPTだった。


「こんなトコで何で1人で?」

「あー・・・ソロなんだよ。俺」

「えー・・・それは流石に危なくないですか?」

「いやぁ・・・」


それが意外と大丈夫なんだよ。と、口から出そうになるギリギリで耐えた。

だって・・・今、思いっきり危なかったんだから・・・。


「立てますか?」

「それくら痛っっっ・・・」

「やっぱり無理っぽいですね」


ここまでの深手と言って良いのか分からないが・・・ここまでのダメージを受けたのは5年前も含めて初めてだった。


「俺、この人送って来るわ」

「え?」


いや、確かに動けないから助かるけど・・・。


「またかよぉ~」


またらしい。

俺以外にもこの子に助けられた人が居るっぽい。


「んじゃ、俺等はのんびり進んどくわ」

「うん、ごめん」


いやいや、謝るのは俺だよ?


「困ってる人は放っとけないんだよね」


良い子っ・・・。


んじゃ。と、手を上げて残りの3人はダンジョンを奥に進んで行った。


「いやぁ、申し訳ない」

「いえいえ」

「ちょっと触りますね」

「え?」


と、返事を待たず脇腹を触られた。


「痛っっ」

「んー、多分、折れては無いと思います」

「打撲かな。でも、叫んでくれて助かったよ」

「あー、あれは危なかったですね」

「おかげで打撲で済んだって感じかな」

「ですねぇ。コボでも刺されたら命に関わりますし」


今時の子はコボって略すのか・・・。

ゴブリンはゴブ?

オークは・・・略しようが無いか。


まだ立ち上がれない俺は地べたに座り込んだまま、助けてくれた子は立って周りを警戒しながら雑談を続けた。


「お兄さんってレベルいくつなんですか?低階層とはいえ低レベでのソロはやっぱり危ないと思いますよ?」

「ん?俺?あー、うん・・・まぁ、レベル10まで上げて1次職にも当然転職済みだし・・・。何なら2次転職も・・・」

「え?そんな高かったんですか?」

「まぁ、その話でもしますか・・・」



まだ当分は立ち上がれなそうなのでちょっとした小話として俺の冒険者歴を話した。


文脈的にちょっと強引かな?と思いつつも・・・(´・ω・`)

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