18話 電話
アクセス数やブクマ数は見えるんですが実際に読んで貰えてる実感はあまり無くて・・・w
感想を頂けましたヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノイエーイ
読者は実在したっ!w
更新頻度上げれる様に頑張ります(`・ω・´)
アップデートが終わりパスワードを入力して慣れ親しんだ画面へと没入していく。
これまで色んなゲームにハマってきた。
FPSやシューティングに格ゲー。モンスターをハントしたりボールで捕まえたり、どんなゲームでもやれば大抵はハマる。
でも、1番ハマったのはMMORPG。
マッシブリー・・・なんとかロールプレイングゲームの略で・・・要は大人数で同時に接続出来るロープレだ。
MMORPGが好きな理由は。
チャットをしてコミュニケーションツールとして楽しんだり、ひたすらレベル上げに勤しんだり、レアアイテムの採集に精を出したり、人それぞれその時その時の気分で楽しみ方に多様性がある所だ。
俺の楽しみ方はレベル上げ、レアアイテムを収集する事。そして、金儲け。
まぁ、金儲けと言ってもゲーム内マネーだけど。
微課金勢だから課金アイテムが必要な時にそう簡単に使えないので課金アイテムはゲーム内マネーでプレイヤーから購入するのがメインだった。その為にゲーム内マネーが必要で気付けばそれが趣味の1つになっていた。
「久しぶりだったけど操作忘れてなくて良かったな」
どうも俺の癖としてゲーム中は独り言が増える。
でも、このネカフェはガラガラで隣の個室に人が居ないからそこも気にしなくて良いのが助かる。
久しぶりにログインしたのであちこち周り新しい機能や新しいMAPに新しいモンスターetc・・・色々とチェックしながら同時進行で公式HPや攻略サイトもチェックしていく。
そして、気付くと入店から5時間半程が経過していた。
「はやっ・・・」
後30分しか無いのでインベントリや倉庫の整理をしてログアウトした。
勿論、キャッシュやcookieの削除も行ってから部屋を後にする。
「ざしたー」
店を出るとお昼過ぎの1番暑い時間帯で日差しの強さにクラっとした。
が、久しぶりにガッツリとゲームが出来てリフレッシュ出来た気がする。
この暑さの中歩き回るのもアホらしいし、ネカフェ代で散財もしたから外食する気にもならないので家に帰る事にした。
母親がまだ怒っている様だが流石にずっと避け続ける訳にもいかないし、そろそろ話をするべきだと思う。
「ただいまー・・・」
ガチャ───。
リビングの扉が開いた。
「アンタ今までどこに行ってたのよ」
「あ、ちょっと・・・」
「お母さん言ったわよね?」
「え、うん・・・」
こないだよりは全然理性的で安心した。
まぁ、全力で怒ってはいるけど・・・。
「こっち来なさい」
と、リビングへと手を引かれた。
「座りなさい」
「うん・・・」
ローテーブルを挟みソファに腰を下ろす。
比較的距離のある感じで助かったがひしひしと母親の怒りが伝わって来る。
「私が石橋君のお母さんに何て言われたか知ってるの?」
「え、いや・・・」
それを皮切りに少しづつヒートアップしていった。
最終的にはヒステリックになり何を言ってるのかも分からなくなった。
そこからは心を殺し、定期的に頷き聞いています風の様子を装い母親の怒りが静まるのを待っていた。
ティロリロリロリン───。
母親のスマホが鳴った。
スマホの画面に視線を送り、深い溜息を吐いた。
「もう良いわ」
「え?」
「部屋に行きなさい」
「あ、うん、分かった」
電話に助けられ自室へと逃げ込む事が出来た。
まぁ・・・昼ご飯は食べ損ねたんだけど・・・。
部屋に戻ったは良いが完全に予定が狂ってしまい手持ち無沙汰になってしまった。
「はぁ~・・・」
母さんに負けない深い溜息を吐き、これから何をするか思案する。
ポチッ───。
まずはパソコンの電源を入れた。
高校受験を境にネトゲを封印して以降、あまりパソコンには触らない様にしていた。
触るとネトゲをやりたくなってしまうので・・・まぁ、それもネカフェでやるなら一緒だ。
早速、このパソコンにもダウンロードをする。
ダウンロード待ちの間にスマホでソシャゲの巡回をしていく。
「ネトゲやるならソシャゲやる暇は無いかもなぁ・・・」
辞めるかもしれないゲームの巡回なんて意味は無いのかもしれないけど、習慣としてやっていたのでなんとなくでやってしまう。
そんな無意味な巡回中に通話の通知が着た。
「はい、もしもし」
「ダンジョンダイバー組合の山本です」
「あ、はい」
「ご存知かと思いますが佐々木さんの前PTメンバーの方々が配信において契約違反を犯しました」
「あー・・・はい」
「諸経費を除いて1000万円程が佐々木さんの口座に振り込まれる予定です」
「えっ・・・?」
1000万もあれば・・・アレを買って、いや、それよりも先にアレを・・・じゃなくて!
え?いや、どういう事・・・?