アクヤクーナ
そろそろ幕を閉じます。
パーティーの後のことなど知らないアドンが愛読書となった様々な国の物語の本を前に唸っていた。
「アドン、さっきから何唸ってんだ?」
紅茶を飲んでいたアルレスが不思議そうに首を傾げる。
「あのぉ、あの魔女が言ってたアクヤク令嬢って言葉、あまりいい意味じゃ無さそうなので、呼び名を変えても大丈夫でしょうか?」
眉を八の字にしたアドンの言葉にゼウリスが興味を持ったのか目で続けろ、と言ってるのでアドンは何枚かの紙を差し出し、話を続けた。
「音が似ていて、意味もいい言葉を探していたら、古代インカーンの言葉に、アクヤクーナ、と言う言葉がありました」
「アクヤクーナ。確かに響きが良い。意味は?」
「太陽の乙女、です」
「万物を照らす太陽の乙女。なる程、意味もいいし、アクヤク令嬢と呼ぶよりすんなりくる」
「素敵な呼び名ですね。他の国に現れた時はその方が皆様、納得されますわ」
ミルフィリアが嬉しそうに頷いた。
「ミルフィリア。何処から気が付いていたんだい?」
ゼウリスが確信を持って訪ねたが
「お父様が時間を巻き戻し、私を助けて下さったと教えていただいても確信は持てませんでした。ですが……」
会ってすぐにエリスが自分に悪感情を持っている事は分かったし、オルセウス達が何かをしようとしている事も感じ、その助けになるならば、と自分で考え動いたと言った。
最終話の後、余談を書こうかな。




