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美味しい物には虫が付く

魔女だの害虫だの言われて、心が折れないって怖いわ。

「助けて頂いたのにこう言うのも何ですが、食べ物を粗末になさらないで」


完全にエリスが見えなくなってから、ミルフィリアがぽそっと呟いた。


「あっ、あれは腐ってて食べられない物なので大丈夫です」

「害虫駆除に使うくらいしか無かったので、食べ物ではありません」


気持ちがいいくらい、2人ともきっぱりと言い切った。


その後、バーニスはアルレスに知らせる為、別行動となったが、すぐにユーリア達が駆け付けた。


「マルケ男爵令嬢。これが噂のトマトですのね」


エリスの事を口にしたくないユーリア達が口々に新品種のトマトの話を始めた。


「温室で育ててますので、数は少ないですが、味は今までの物より断然甘く、生でも食べられます」


ユーリア達の心情を理解したリリアンもトマトや温室の事を話し始めた。

農業に詳しくないユーリア達は曖昧な笑みを浮かべたが、ミルフィリアはがぜん食い付いた。


「素晴らしいことです。温室はまだ王都では見かけませんが、寒冷地の領地でも暖かい地域の野菜などを育てられるのでしょ」

「はい、そうなんです。維持するのにかなりの魔力が必要ですが、冬に飢える事が無くせるかもしれない施設なんです」


ミルフィリアとリリアンの楽しげな声がかなり専門的な知識の会話で、分かる者はこの場に居ないが、2人の楽しげな様子をユーリア達はニコニコ笑って見詰めていた。


「ミルフィリア様。そろそろ戻りませんと、授業に遅れますわ」

「まぁ、もうそんなに?マルケ男爵令嬢、いえ、リリアン様。有意義な時間をありがとうございます。それと……」

「害虫駆除の件は、この国のものとして当然の行為ですので」


リリアンがミルフィリアに名前を呼ばれ頬を染めて喜んでいたが、害虫駆除、に対しては凛とした態度でカーテシーをした。


「害虫駆除……。後でお話を伺ってもよろしいかしら?」


ユーリアの目が鋭くなる。


「勿論です。では、失礼します」


リリアンが先に輪から離れると、ミルフィリア達も教室に向かった。

バーニス君は何をしてるのでしょうか?

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― 新着の感想 ―
[一言] 前回でトマトが勿体ないと思ったら腐ったやつだったんですねw
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