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逸脱したルート

ヒロインの邪悪な独白です。

「絶対殺してやる」


漸く穴から助け出されたエリスは、振り向きもしないで帰っていった男たちの背中を雨に濡れながら見ていたが、次第にミルフィリアに憎しみを募らせていった。


何度も繰り返して来たゲームなのに、今回はまるで思い通りにならない。

やっと逆ハーエンドのルートが開放されるのに。


「バグなら殺したって……。違うわ。殺せば元に戻って、皆アタシに跪くのよ」


時間をオープニングまで戻せばいい。

バグを潰して戻れば全て、ゲーム通りになる。

そう思い、にやにや笑い出した。


「でも、あの子は無くなっちゃうのは勿体無いよね」


チラッと見た、緑の髪に赤い目をした美少年。


「あの子も欲しいな」


ゲームには居なかったキャラだが、あれだけの美少年を誰かにくれてやるのは、気に入らない。


「アタシはヒロインなんだから、イケメンは全部アタシのものよ」


ゲームのストーリーから逸脱しているが、ヒロインならば全てが許される、と思い、泥まみれのまま、校舎に戻った。

あっさり断罪かばっさり断罪か迷う。

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