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小さな違和感

やっと属性判定儀式のターンが終わりました。

ざわめきの元を辿るよう、入口の方を見れば、オスカーを連れたアルレスが居て、誰かを探すような顔をしている。


一瞬、アルレスの足がエリスのいる方に向きかけたが、オスカーがテーミスがいる方に誘導した。


その場に居た令嬢達がサッとカーテシーをすれば、アルレスは笑顔で答え、キョトンとした顔のテーミスに目を向けた。


「アルレスお兄様」

「テーミス。判定はどうだった?」

「無事に終わりました。属性は光と火でしたわ」


美形の兄妹が並ぶと、新入生達が更にざわめく。


「流石テーミスだな。トーラス侯爵令嬢と鍛錬を重ねて来た甲斐があったようだね」


武人らしい硬い手でテーミスの頭を撫でると、彼女の努力を誉めた。


「……トーラス侯爵令嬢。なにか?」


ミルフィリアの視線がアルレスの頭上で固定されているのに気が付いたアルレスが不思議そうに声を掛けた。


「アルレス第二王子殿下。後日、父とお伺いしたいのですが、宜しいでしょうか」


青紫の瞳が一瞬、らしからぬ鋭さを増す。


「構わないよ」


頷くアルレスにミルフィリアがカーテシーをし、鋭さを消して微笑んだ。

違和感の正体は?

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