最初の転生
悪魔と天使。君はどちらが好きだろうか。
僕はどちらも嫌いだ。
なんでか、理由を知りたいかって?
それはどちらも俺の能力を奪いにくるからさ。
「ラストドラグーン」
それが、俺の能力さ。
生まれつきの能力で、俺は今まで、17年か18年ぐらい隠してたってわけだけど。
最近になって友人に喋られちゃったわけさ。
まぁ。
その友人はもう死んだけどな。
俺が殺した。
「気に入らないんだよ!お前が!お前!力がさぁ!?」
ナイフと警察から奪ったマグナムを構え、腕が折れる反動に身を任せた友人を、「玉が届く前に脳裏を消した」
脳みその断面図がはっきり見える。
血が見えたところで、僕はもう戻れなくなったんだろうな。
「」
なにも話さない友人が、肉片と化したところで、僕はそのとき、なにを思ったんだろうな。
まぁ殺すほど隠してきたことを喋られちまったわけだから、俺は天使と悪魔両方から嫌がらせといじめを受けてるってわけさ。
うんこは踏むし、フンは降ってくる。
ほんと、クソだな。
まぁ俺は、生涯孤独だ。俺の能力の副産物。ジャッジナイトと名ずけた大剣は、ドラゴンすら屠るだろうな。
「バン」
静かな銃弾が、コンクリートの壁を貫き、そのまま頭に。
「ドラグーン野郎を殺した。回収頼む。」
ったく、俺が主役だってのな。
ドラグーンカス野郎がよ。
人殺しなんてして、よくノコノコ生きてこれたな。
覚せい剤も、使ってたらしいし、なんか見えてたのかな。
死体回収班を尻目に、俺は次の犯人を探す旅に出た。
小さい。そらの飛ばない モノラドでな!