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COLON:SERIES - 異世界への扉と導かれし者達  作者: 暦史書管理機構
シグレの異端争議典
1/39

プロローグ

 知らない場所だった。

 白い。どこまでも白い風景が広がっている。

 その空間を歩き始める。どこからか聞こえる、俺を呼ぶ声に従って。

 夢のような浮遊感。

 その清浄で完全な世界を、俺は進んでいく。


 やがて、一冊の本を見つけた。

 少し先に落ちているその本は、古びているようで、真新しくもある。

 気づくと、同じように本を見下ろす人達がいた。年齢も人種も様々だ。

 周囲にはいつの間にかさらに人が増え始め、本を囲むように円を形作っている。


『集まったか』


 声はどこからともなく聞こえたが、その本が喋っているのだと自然に理解できた。


『私の名はシグレ。世に救済をもたらすもの』


 シグレ……?


『この身は紙片となり、この世にもたらされた。そのすべてを集めたものに私は従おう』


 紙片……何を言っているんだ。


『探せ、イデアの子らよ。世界はそれを望んでいる――』


 その言葉を最後に、世界は眩い白に満たされていった。


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