人物紹介
エイプリルフールネタを書こうと思ったけど、そういえば人物多くて収拾つかなくなっているなと思い書きました。
―――人物紹介―――
主要人物
・天喰蓮:異世界名ノクト・レン・シュバルツ・フォン・アインス。千年前、異世界シュテルンに召喚され、紆余曲折を得て世界を救った“英雄王”。即断即決をする傾向がある黒髪黒目の十六歳。今の敵に対しては冷酷無比、味方に対しては温厚であり優しいという性格は、千年前の大戦のよって出来上がったもの。元の世界“地球”にいた頃は正義感あふれる曲がったことが嫌いな性格だった。
覇彩剣五帝“白帝”を所持しており、“天銀皇”と呼ばれる特殊な外套にして軍服を纏う者。加えて三種の神眼の一つ“天眼”を持つ者でもある。
現在はかつての仲間たちとの最後の繋がりであるアインス大帝国を守り、帝国内部の腐敗を止めるべくルナを皇帝にしようと画策中。欠けている記憶については始めは戻そうとしていたが、最近は戻るための条件が酷い(蓮自身の予想だが、殺した人の数に比例して戻っている)のと、戻るにつれて自分が変化していっているのを感じていて積極的に戻そうとは思っていない。
ちなみに本人は恥ずかしがっているが、千年前に成し遂げた偉業を称えられアインス大帝国では“軍神”として神格化され、更には帝国に五人しか存在しない大将軍“護国五天将”の一人“帝釈天”に任ぜられている。もっとも、“帝釈天”は名誉職で千年間変わっていなかったりするのだが。最近では祖先(蓮本人なのだが)である“軍神”シュバルツにあやかり|“神子”と呼ばれたり、“帝釈天”の子孫として“黒絶天”と呼ばれたりしている。
余談だが蓮自身は様々な異名について「元の世界に戻ったら黒歴史確定だね……」と嘆いているそうだ。
・リヒト・ヘル・ヴァイス・フォン・アインス:アインス大帝国初代皇帝にして人族を統一した“人帝”。
滅びを迎えようとしていた人族をまとめ上げ、神に願って異世界から蓮を召喚。他の三種族を説得して当時世界を支配していた魔族を打ち倒すという偉業を成し遂げた“獅子心王”。現代では“軍神”シュバルツと共に神格化され“創神”としてあがめられている。
蓮とは義兄弟の契りを交わしており、その仲は良好(周囲からある種の誤解を受けるほど)であった。姉のソフィア、妹のシャルルという家族がいる。両親は魔族との戦いで死別している。
・ソレイユ・シャルル・ツヴァイ・フォン・アインス:アインス大帝国初代皇帝リヒトの妹。愛称は「シャル」。第二代緋巫女であり、ひそかに蓮の事を想っていた。だが、とある出来事を得てから周囲と距離を置き始めた蓮をみて積極的にアプローチするようになった。
・ソフィア・シン・アイリス・フォン・アインス:前述のとおりリヒトの姉。初代緋巫女であり、蓮とは恋仲だった。愛称は「ソフィー」。彼女の身におきたある出来事から、蓮は変貌していってしまうこととなる。
・ルナ・レイ・スィルヴァ・フォン・アインス:アインス大帝国(ここから帝国と略します)第五皇女。左目が赤、右目が青という虹彩異色の銀髪十八歳。覇彩剣五帝“翠帝”を所持しているが未だその力の半分も引き出せていない。“戦乙女”の異名で知られ、その功績や美貌から国民の間では人気がかなり高い。冷静沈着で常にぼーっとしていると周囲からは言われる。が、こと蓮が絡むと熱くなり失敗してしまうことも。
“軍神”シュバルツを敬愛しており、その末裔である蓮には複雑な思いがあるようだ。他の皇族との仲は良くはないのだが一人だけ仲の良い姉がいるらしい。
・ライン:蓮が千年後に降り立って初めて交流をした姉弟の下の方。純粋で熱血、戦う事に強い興味を抱いている十四歳の少年。本物の戦を経験し思い悩むが蓮の言葉と姉の言葉、そして師匠であるアリアの教えによって解決に至った。彼はアイゼン皇国での戦闘の際に謎の力を発現していたが―――。
・シエル:前述のラインの姉。礼儀正しく清楚な少女。弟と同じく青髪青目であり、窮地を救ってくれた蓮を慕っている。現在はルナの侍女として働いている十七歳。年が近いこともあり、ルナとの仲は良好といえるだろう。
・アリア・ローゼ:当代の“天軍”のまとめ役。“天部”ヴィレの末裔な二十二歳。性格は真面目と言える。蓮の命令は絶対だと考えている節も。
・ミルト・フォン・アイゼン:アイゼン皇国現女王。温厚で争いを嫌う十四歳。その穏やかな気質が災いしてか、内乱が終わった後は家族を立て続けに失った経験で壊れそうになった心を維持するために蓮に依存してしまう。蓮が好きすぎてヤバい。具体的には蓮の傍にいる女性を排除しようとしたり、蓮のためなら他者を犠牲にすることもいとわないところ。
このような性格でありながら意外や意外、女王としては優秀であると国内外から評価されている。
・キール・アトレビド:元アイゼン皇国将軍の三十四歳独身。現在は蓮の配下に下り“天軍”で働いている。非常に好戦的な性格で、得物の大剣を軽々と振り回す筋骨隆々のおっさん。座右の銘は「とりあえず斬ってみれば分かる!」
・ノブレ・ティアナ・ディ・アルカディア:元アルカディア騎士国女王。騎士道を貴び、実践している二十歳。“天部”アルティアラの末裔にして覇彩剣五帝“蒼帝”の所持者。真面目な性格ではあるが、それ故に羞恥心が薄かったりと蓮を困惑させる場面も。
・ステラ:蓮がアルカディア騎士国で出会った十四歳の少女。奴隷で暴力を振るわれていたところを蓮に救われる。加えて自分の秘密を知っても態度を変えなかったり、その秘密の謎を教えてくれたりした蓮に好意を抱いている。奴隷としての習慣ゆえか、はたまた好意ゆえか蓮に献身的である。
妖精族の獣系であるため身体能力は常人を凌駕しており、獣耳や尻尾を生やしている。灰色の髪に深緑の瞳の持ち主。神器“月下美人”を蓮から与えられている。
現在は蓮専属のメイドということになっている。
その他の人物
アインス大帝国
皇族
・カール・マル・フリードリヒ・フォン・アインス:帝国現皇帝。齢六十でありながら身に纏う覇気は衰えることを知らないかのように大きい。野心も大きく蓮やルナといった皇族ですらも利用し、なにやら画策しているようだが……。
・マティアス・ダオメン・マハト・フォン・アインス:帝国第一皇子にして皇位継承権第一位。武力による統治を掲げ、帝国を更なる高みへ押し上げようと公言しているらしいが……
・マルク・オーベン・ブラン・フォン・アインス:帝国第二皇子でありながら継承権は第三位。あまり目立った功績を上げておらず生家であるオーベン家が治める北域から出ようとしない。武人として恐るべき強さを持っているとのうわさもあるが……。
・エリザベート・ミッテル・リスティヒ・フォン・アインス:帝国第三皇女にして継承権第二位。女性の身でありながら戦歴豊富であり、それ故に功績も多いため継承順位は高い。高圧的な態度をとり、あからさまにルナを見下すのは果たして家柄故なのか、それとも―――。
五大貴族
・バルト・シュテルケ・フォン・フィンガー:東域の五大貴族フィンガー家の当主。第五皇女であるルナを支持しているが、長年続く隣国ヴァルト王国との小競り合い―――俗にいう東域戦線―――の影響で五大貴族の中ではもっとも力がない。最近“軍神”の末裔である蓮がルナを支持することを公言したため自陣営に加わる無派閥の貴族が増えたことを喜んでいる。
・ホルスト・リュグナー・フォン・ダオメン:中域の五大貴族ダオメン家の元当主。現在は帝国宰相の地位にいる。細顔細目という外見から想像できるとおりの切れ者。彼を甘く見た者は皆痛い目を見ることとなるだろう。
護国五天将
・ノクト・レン・シュバルツ・フォン・アインス:“帝釈天”の称号を得ている伝説の存在。彼は千年前―――建国当初からこの地位にとどまり続けている。これは初代皇帝の遺言であり、今なお国民全体の総意を得ているが故の特例だ。
・ルドルフ・ギューテ・フォン・リング:当代の“南域天”。国家に忠誠を誓っている男。ルフト公国への征伐の際に誰よりも活躍したことで皇帝からの信は厚い。
その他
・アロイス・フォン・ドナー:東域貴族のドナー家三男。紆余曲折を得てルナの側近まで上り詰めた。ルナへの忠誠が厚く、ルナからの信頼もまた厚いものだ。
・ルージュ:当代の緋巫女。人族が住まう南大陸で唯一神力を使える存在。蓮の正体を知っている節が見受けられるが……。
アイゼン皇国
・デニス・フォン・ヒューゲル:アイゼン皇国宰相。先代皇王とは旧知の仲であり、その忘れ形見であるミルトを支えぬこうと誓う五十三歳。
アルカディア騎士国
・ヨーゼフ・ディ・マイゼン:元アルカディア騎士国宰相。現在は共和制をめざして改革の真っただ中にいる模様。
???
・ルミナス:この世界で崇められている女神であり、蓮を召喚した張本人。
・仮面の者〈道化〉:アイゼン皇国で暗躍していた謎の人物。その素性も目的も未だ不明である。
後で用語紹介もしたいと思います。




