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英雄王、その未来は  作者: ねむねむ
一章 英雄の再臨
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プロローグ

中二心全開です。恋愛は…描けたらいいなーくらいの気持ちです。ちなみにプロローグは千年前をざっくり書きました。ほんとにざっくり。細かいところはのちのち語っていきます。…いけたらいいね(白目

小説書くのはこれが人生初。拙すぎなのでそこ注意して読んでください。

 歓声が聞こえる―――

 その歓声は今日、この世界に産声を上げた人族(ヒューマン)の統一国、アインス帝国の建国祭に参加している者たちのものだ。

 歓声は帝都ソフィアを覆うように広がっている。どの歓声も喜びに満ちていた。

 それを帝城ナハトの露台(バルコニー)で聞いている者がいた。

 アインス帝国初代皇帝リヒト・ヘル・ヴァイス・フォン・アインスだ。

 リヒトは露台から眼下に広がる光景に目をやる。そこはあふれんばかりの参加者でみちていた。

 参加者には人族だけでなく精霊族(エレメンツ)竜王族(ファブニル)妖精族(フェアリー)の3種族もいる。

 この四種族に魔族(アスラ)を加えた五種族が、この世界“シュテルン”に住まう者たちだ。

 では、なぜ参加者に魔族がいないのか――― それは魔族が他の四種族の連合軍に殲滅されたからに他ならない。

 リヒトはその結末へ至るまでの長く険しい道のりを思い返していた。

                             *

 “五大冥王”と呼ばれる存在に率いられた魔族は、他種族を圧倒する魔力をもって四種族を支配していた。

 その支配体制は圧政と呼ぶにふさわしく、奴隷のような扱いを四種族は受けた。

 特に人族の扱いは酷いもので、

 「人族は奴隷に非ず、家畜である」

 などど言われていたくらいだ。

 これに対して人族は反旗を翻した―――が、当然のごとく魔族によって駆逐されていく。

 人族は魔族に比べ、魔力・身体能力ともに遙かに劣っていたためである。くわえて人族は団結せず、各地の国ごとに魔族に挑んでいた。これでは勝ちようがない。

 であれば他種族に助けを求めればよいのでは? と思うだろう。しかし、それは不可能に近かった。

 当時は、種族間での交流はほとんどなく、加えて人族は突出した才を持ち合わせていなかったため、他種族から軽んじられていたのである。

 そんな情勢だったために次々と駆逐され、遂に人族の国は一国を残すのみとなった。

 その国こそがアインス王国―――アインス帝国の前身―――だった。

 アインス王国の国王リヒト・ヘル・ヴァイス・フォン・アインスは、このままでは自らの国は他の国々と同じ結末を迎えると確信していた。

 故に―――縋った。

 それは、この世界シュテルンを見守っているという唯一神“ルミナス”に願い出るというものだった。

 ルミナスはシュテルンを創世し、五種族を創造して以降は世界に干渉してこなかった。そのため、これまでどれほど願ってもルミナスが答えてくれることはなかった。

 だからこそこれはただの神頼み―――それでも神に縋るしかないほどに追いつめられていた。

 ルミナスに願い出るため、緋巫女と呼ばれる最上位神官に要請し、願いを伝えた。

 『人族を救う英雄を、魔族に打ち勝つ(すべ)を我らに―――』と。

 そして―――

    『その願い、たしかに聞き届けました』

                      ―――奇跡は起こった。

 ルミナスはリヒトの願いを叶え、五振りの宝剣と異世界より召喚した英雄となりえる少年をリヒトの元へ贈った。

 リヒトはルミナスに感謝しながら、即座に動き出した。すなわち、魔族への反撃ののろしをあげんがために…

 生き残っていた人族をまとめあげ、五振りの宝剣を使いこなすための鍛錬をし、異世界より召喚された少年に“ノクト”と名付け、神に召喚されし英雄として祭り上げた。

 そして、ノクトの異世界の知識を生かした巧みな戦略と、五振りの宝剣の力、さらには神から贈物(ギフト)を賜ったことにより、士気が今までにないほど高まったアインス王国の軍勢は魔族との初戦で勝利を収めた。

 この勝利は世界に衝撃を与えることとなる。五種族の中で最弱だったはずの人族が最強種の魔族に勝利したのだ。驚かないほうが無理がある。

 驚きはやがて希望に変わる。もしかしたらあの魔族に勝てるのでは?―――いままで鳴りを潜めていた種族たちがそう考えるのに、大した時間はいらなかった。

 一方、他種族たちが自分たちについてそんな評価をしているとは知らないリヒトたちは、魔族を打倒すべく他の三種族たちを味方につけようとしていた。

 神からの贈物と、魔族に一度でも勝利したという実績をひっさげてリヒトたちは三種族の下へ向かった。

 ―――結果は三種族とも協力するという返答だった。この結果を得ることとなった最大の要因は、ノクトの容姿にあった。ノクトはこの世界ではありえない黒髪黒目をしていた。それが、神から贈物を賜ったことのなによりの証拠になった。

 神の加護を得ている人族に味方し、魔族へ挑めば―――勝てるやもしれない、そう考えたのだ。

 かくして四種族―――精霊族・竜王族・妖精族・人族―――は連合軍を結成。魔族へ挑んだのだった。

 魔族との開戦からおよそ一年後、五振りの宝剣の所持者たちによる精鋭部隊は魔族を統べる“五大冥王”を打ち滅ぼすことに成功。王を失った魔族は敗走し、四種族は勝利を収めたのだった。

                            *

 回想に耽っていたリヒトは背後からの声で我に返った。

 「君が、物憂げな表情をしながら黙っていると絵になるね」

 振り返るとそこには、ノクトが居た。

 「…いつから後ろに?足音が聞こえなかったのだが」

 「今しがた来たばかりだよ」

 ノクトは飄々とした態度で答える。リヒトを相手にそのような態度ができるのは、後にも先にもノクトただ一人だろう。なにせリヒトはいまや人族を従える一大帝国の皇帝なのだ。実の妹ですら、このようなくだけた口調での会話はしない。

 「しっかりしてくれよ。この後はキミの演説があるんだから」

 「それを今言うのか…というか我が義弟よ、そなたも話すのだからな?他人ごとではないのだぞ?」

 ノクトは天を仰いで、

 「僕はキミのように大層な地位に居るわけじゃないのに…」

 と不満げに告げた。

 「なにを言うか。そなたは我が義弟にして、アインス帝国大将軍ノクト・レン・シュバルツ・フォン・アインスなのだぞ」

 そう、ノクトがこの世界に召喚されたときにリヒトは兄弟の契りを交わしている。その際に、こちらの世界風の名前を考え、それを与えると同時に大将軍の地位も与えたのだった。神が召喚した英雄にふさわしい地位を与える必要があったためである。いくら国王とはいえ、国の重要な役職(ポスト)を勝手に決めるのはどうなのか、とノクトは思ったがまあ、最もその地位にふさわしい活躍ぶりだったため、反対意見は全くと言っていいほどなく、杞憂に終わったのだが。

 「そうは言うけどね、僕は大したことはしていないよ。皆が頑張ったからこそ今日この日があるんじゃないか」

 「ノクトよ…それを皆の前で言ったら怒られるぞ?そなたは皆を率いてやつらを打ち滅ぼした張本人ではないか…。付け加えるなら、我らに勝利をもたらす常勝不敗の“軍神”(ヌアザ)だろう?」

 そう言ってリヒトはにやり、と笑う。

 「…その恥ずかしい異名で呼ぶのは止めてくれないかって前に言ったんだけどな…」

 「よいではないか。かっこ良いぞ軍神!」

 「馬鹿にしてるだろ!」

 そう言って取っ組み合いを始めそうになった二人に、

 「そろそろ時間ですよ、お兄様たち!」

 声がかけられた。

 二人がそちらを向けば、金髪碧眼の少女がその端整な顔に青筋を浮かべながら立っていた。

 「シャル!そなたもノクトに言ってやってはくれぬか?ノクトは皆から愛され、必要とされていると。あ、ついでに軍神と呼ばれるにふさわしいとな」

 「シャルちゃん、そいつの言うことは無視していいからね」

 シャルと呼ばれた少女―――ソレイユ・シャルル・ツヴァイ・フォン・アインス―――は怒りを堪えるかのように嘆息し、

 「兄様もシュバルツお兄様もこの後の予定をお忘れなのですか?今何時だとお思いですか!」

 …怒りは抑えられなかったようだ。

 「お、おちつけシャル!人生はゆとりが必要だぞ、なぁノクトよ」

 「そ、そうだよシャルちゃん。ゆとり大事。これ重要」

 「こういう時だけ息を揃えないでください…」

 シャルルは肩をがっくりと落とし、

 「…とにかく急いで大帝路前の露台まで来てください。民たちが今かいまかと待ちわびています」

 その言葉にリヒトは慌てて、

 「なんだと?民が余らを待っている?…それはまずいな」

 走り去っていった。

 その後ろ姿を見つめながらノクトは笑みを浮かべる。リヒトは出会ったころよりも笑顔が増えている。それがなにより嬉しかったのだ。

 「…笑っている場合ではありませんよ。シュバルツお兄様も演説なさるのですから」

 「シャルちゃん…今いい場面…いやなんでもないです」

 ノクトは目が笑っていないシャルルに、これ以上の反論は火に油だと思い口をつぐむ。

 「さて、僕も行くとしますかね」

 ノクトはそう言うと、リヒトが走り去った方へ歩きだす。そこへ―――

 「シュバルツお兄様は皆から愛され、必要とされているお方ですよ。軍神という異名に恥じぬ功績を挙げていますし。それに…」

 シャルルはいったん言葉を区切ると、顔を赤くしながらノクトの横を通りざまに

 「私も愛しています…一人の異性として」

 と言い残して行った。

 ノクトはしばし呆然とし、

 「…まいったな。リヒトにばれたら殺されかねない」

 と苦笑した。そして、

 「考えるのはあとにしよう、今は演説だ」

 未来の自分に丸投げすることにした。それからシャルルの後を追うように一歩踏み出した―――

 カッッッッ!!

 突如あたり一面に閃光が奔る。視界が真っ白になり、意識が薄れゆく。

 「な…んだこれは…!」

 必死に意識を保とうとするが、ノクトの意思に反し意識は途切れ始める。

 「シュバルツお兄様!!」

 遠くでシャルルが自分を呼ぶ声が聞こえる。

 「しゃ る ちゃ…」

 そこでノクトの意識は途切れる。最後に見えたのは、

 「ごめんなさい…」

 悲しげに謝罪の言葉を口にする神の姿だった。

 

 

  

読んでくださりありがとうございます!読むのが苦痛だった方…ほんとにすみません。

もし少しでも楽しんでいただけた方…嬉しいです。ありがとうございます。

ここの文章おかしいとか、この描写なにこれとかがあったら、感想にじゃんじゃん書いてください。

今後の作品作りに生かしていこうと思います。

最後に…この作品の投稿は不定期です。そう、不定期です。そこのところご容赦ください。

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