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何の役に立つのか
「まあ、モチベーションがなかったら挑戦なんて続かないからね。それに、何の役に立つのか事前に考えながら研究に没頭するっていうのも無理のある話だし」
「確かに世の中のためになるような事を意識して研究を行うってのは言いようのないプレッシャーに押しつぶされそうになりそうだな。それに、世の中への貢献という点を重視し過ぎると、世の中への貢献度が直接研究への評価に直結しかねない……そうなると最悪なのは研究の内容が偏りまくって、思いがけない発見をする可能性が絶望的になる事か」
全員が全員、似たような研究をし始めたら似たような結果が大量に出て来る事になる。これでは新発見など夢のまた夢だな。
「確かにそれが世の中の何に役に立つの? っていうような技術でも、うまく応用する方法を思いつく人達はいるだろうね」
「そもそも研究している内容が世の中のためになるか悪影響を及ぼすかなんて事前にわかるわけが無いからな」




