重すぎるか軽すぎるか
「そうだね。二足歩行はそれ自体が難しいって言うから、実現させるだけでも高性能って言われてるね。実現させるだけでも難しいのに、その上さらに歩き方や走り方まで人間に似せるとなると、難易度はさらに跳ね上がるね」
「人間の骨格や重心を真似る事が出来れば再現しやすそうではあるが……オートマタにそんな見た目からわからない部分まで人間に似せる意味があるのかどうかは正直疑問だな」
「そもそも人間の重心を参考にするって事は体重も人間並みにするって事になるからね。そこまで再現させようって人は今のところ現れていないね」
流石に重さまで人間そっくりにしようとまでは考えないか。
「ただでさえ色々と制限があるだろうに、重さにまで制限が出てきたら完全にお手上げだな」
「だいたいは重すぎるか軽すぎるかのどちらかに偏るからね。まあ、この点は丁度良い密度の素材が開発されるだけで解決する部分だから、最終的にはそこも解決されるだろうけどね」
そんな都合良く行くものなのか? ……とは思ったが、軽量に作る事が出来るなら、重く作るのも可能か。現状ではもっと他に優先する事があるからわざわざ重く作らないってだけで。
「軽く作る事が出来るなら、重くするのは簡単か」
「重心のバランスとか考えたら簡単って事は無いとは思うけど、より軽くするよりは簡単だろうね」
「むしろ良く軽すぎるって事態になったな?」
「まあ、軽くする事で低出力で稼働するようになってるから、これはコアの出力の問題だね」
「なるほどな。重い物程動かすのに大きなエネルギーが必要になるからな」
全体の重量が軽ければ軽い程、より小さなエネルギーで動かす事が可能になるのが道理だ。要求される生成エネルギーが小さくなればそれだけ動力も動力源も小型化させる事も可能だろう。そういう意味では極端に軽いオートマタは案外作りやすいのかもしれないな。




