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崩天蛇神の秩序維持  作者: てるてるぼうず
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この大会のそういう部分

「圧倒的強者同士じゃないと他人に預けるなんてのは成立しないわけか。……いや、それだけじゃないな。自分にとって壊すメリットの無い装置だったとしても、他の選手からしてみたら壊す価値は十分にあると言えそうだな」

「どういう事だ?」

「他人に壊させる事だって可能なわけだろう? 何らかの取引を持ち掛けられるかもしれない」


 それこそ他人に売るって事だって出来るかもしれないしな。


「なるほどな。徒党を組むふりをして、その時集めた装置を手土産に自分だけ他の派閥に入り込むという算段か。騙し合いの応酬になるな」


 オリヴィエの言う通り、騙し合いの応酬になる。実際にこの競技を始めるまでにここら辺の駆け引きをするだけの時間的余裕を与えていた点から考えても、運営は波乱を望んでいると言えそうだ。


「そこまで頭の回る奴と言うか……狡賢い奴が現時点でどれだけ残っているかってところだな」

「数え切れない程いるだろうな。それだけ八割の足切りは強烈だ」

「まあ、ズルい奴がたくさんいるのは容易に想像がつく。問題なのは、そんな思惑にまんまと騙されるお人好しがどれくらいいるのかって部分だ。騙されてくれる奴がいないんじゃ、絵に描いた餅だ」


 全員が全員、要領の良い奴だったら堅実な戦い方にしか発展しないだろうな。周囲と比較して明らかに頭の回転の速さが違う奴が一人でもいればとんでもない事になりそうだが……或いは、本当にお人好しな連中が集まって机上の空論を遂行し始めたら、とんでもなく強烈無比な派閥が誕生する事になるな。


「そっちもそれなりにいるだろうな。挫折を知らない者や、この大会のそういう陰湿な部分を知らないで参加している選手だって確実にいるハズだ」

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