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崩天蛇神の秩序維持  作者: てるてるぼうず
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やってられない

「まあ、土地の奪い合いは誇張表現抜きに戦争の理由になる程のものだからな……厳罰化もやむなしというやつだな」

「そんな厳しい法律をクリアして村単位での転送を行うって研究が進んでいるのか……」

「万に一つでもその研究が上手く行けば、諸々のデメリットなど全部帳消しに出来る程の成果になるからな」


 ……まあ、国の首都がその機能を保持したまま一瞬で別の場所へ物理的に移動するとなれば、敵国からしてみたら堪ったものじゃない反則技になるからな。戦略レベルで根本的に破綻する事だってありえる。


「首都を包囲されてもそこから逆転可能と考えれば、歴史が変わるレベルの魔法になるな」

「戦略として考えても物凄い価値を持つが、経済等の観点から考えてもその価値は計り知れないぞ。モデルハウスならぬ、モデルタウンを作って即座に開拓を完了させる事だって出来るかもしれんし、他にも地中深くに眠っている資源を地表近くまで転送させて発掘させるという事だって可能になりえるのだからな」


 そう考えると確かに金額では表せないような価値はありそうだな。


「途方も無い価値がありそうなのは想像つくが、実現出来ていないって事は無茶苦茶な理論なんだろ?」

「まあな。まず地中深くの地面を正確に把握する事それ自体が困難だ。それに転送させる範囲も桁違いになる」


 確かに……ノート一冊と家一軒とを転送させるのでは体積は桁違いという表現すら生ぬるい比較差になるだろうな。それがましてや村単位にまで膨れ上がるとしたら、完全に人間業じゃないな。


「理論上は可能だが、そんな大規模な魔法を実現できる魔術師がいないって事か」


 確かにオリヴィエもそういう広範囲に効果の及ぶ空間魔法を扱えるわけではないからな。出来るかどうかもわからないような研究に学生の三年間を浪費するというのは……やってられないだろうな。

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