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崩天蛇神の秩序維持  作者: てるてるぼうず
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そのまま脱落した者も……

「……まあ、あれは私達が気にしても仕方がないものではあるな。大会の権威に関わる部分であるだけに運営も頭を抱えているだろうが……それだけに来年以降は運営も選手もちゃんと対策を立てて来るハズだ」

「運営の立場で出来る対策と言うのも想像がつかないが、選手の方は確実に警戒してくるだろうな。それが油断なのか実力なのかは解釈が分かれるところではあるだろうが、油断だと断定するならちゃんと注意するだけであの審査を突破出来る事になるわけだからな」


 あそこまで顕著に明暗が分かれるというのもかなり極端なケースだとは思うが……ほんのちょっとした見直しが試験の結果を左右するという点はいくらでも起こりえるからな。それに、『凡ミスを無くす』というのはコストパフォーマンスに優れた対策だと言える。少なくとも、解けない問題を解けるように勉強する事に比べたら必要とする労力が桁違いだ。


「……まあ、本来なら解けるハズだった選手からしてみたら一生ものの後悔になるであろう出来事だっただろうな。下手したらそのまま冷静な判断力を失って脱落した選手だっていてもおかしくは無い」

「だとすると……今この競技に参加している連中はそもそもあの問題が解けなかった奴が相対的に増えている事になるな」

「実際、解けなかった者は多いだろうな。私も解けなかったのだから、社会人はともかく学生であれが解けた者はそこまで多くはないと思うぞ」


 確かにあの問題はかなり難しい問題になるハズだな。ちょっと考えればわかる程度の問題ならあそこまで見事に引っかかる奴は多発しなかったハズだ。


「そもそもわからないから解答を合わせに行ったとしたら、間違った後もそこまで動揺はしなかっただろうな」


 罠だと気が付くまで、逆の選択肢を選ぶという発想は存在しなかったわけだしな。

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