表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
崩天蛇神の秩序維持  作者: てるてるぼうず
3031/3214

そういう層もいる

「生き残った選手の数が二十人以下か。難しいんじゃないのか? もし、本当に二十人を下回る事になれば、途中で敗退した選手達にも突破のチャンスが巡って来るかもしれないわけだ」

「もしそうなったら、途中で敗退した選手はとにかく一人でも多くの脱落者が出るのを祈るだろうな。もっとも、その祈りが届く可能性は低いが」

「二十人を下回る事は無いという事か?」

「ああ。まずありえないな。この競技は他の選手との結託が黙認されている。わざわざ二十人よりも人数を減らすメリットが無いわけだ」


 確かにより高得点を取る事が出来れば明確に優勝に近づくというのであれば、どんどん数を減らして行く事にも違和感は無い。しかし、ある程度以上の順位は求めていないという選手とかち合えばむしろ不必要な戦いをすることを避ける傾向にあるはずだ。


「確かに危ない橋を渡ってまで数を減らそうとする者は少ないだろうな。そんな事をするよりも、生き残ったグループ同士で潰し合わないように協力体制に入った方が厄介だろうな」

「その方が付け入る隙が無いからより確実に勝ち上がれるわけだ。それを理解した上であえてライバルグループを倒す事に拘って最終的な生存者が二十人を下回る事もありえるわけだけどな」


 まあ、順当に行けば勝てるって状況で協力し合う事をわざわざ拒否するって事だからな。よほど仲の悪い連中同士でなければ普通はやらない選択肢だ。


「まあ、こういう場でライバルを倒そうと躍起になる奴らはいるだろうな」

「やはり、そういう層もいるのか」

「ああ。この大会の参加選手には元祖だとか本家だとかでお互いがオリジナルを名乗るという状況があり得るからな。単純な順位では無く、早急に倒して格の違いを見せつける必要があったりもするわけだな」


 なるほどな。仲良くする事は勿論の事、そいつと互角という結果さえ認められない連中も中にはいるって事か。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ