マフィアには任せられない
「人間はいつの時代も同じことを考えるわけか。そりゃあマフィアだのなんだのがこの世から消えて無くならないわけだ」
「今となってはどうやって結成されたのかはわからないが、事態を重く受け止めた賢者様の弟子達は自分達で管理するようになっていった。自分達で……と言っても、本当に自分達で管理したのではなく、知人を頼ったのだろうと思うがな」
まあ、自分の周囲で会った事も無いような第三者に勝手に管理者をやられているのは納得いかないだろうな。
「そりゃあ、知っている奴に頼むのが一番良いからな。万に一つ何らかの問題を起こした時に、会った事も無いような連中のしでかした問題の責任を取らされる事と比較したらマシなんてものじゃない。ましてや相手はマフィアってわけだからな」
ただでさえマフィアが何かやらかしたら自分達にとって不都合な事になるかもしれんのに、その尻拭いまでやらされる羽目に遭うなんて百害あって一利なしだな。
「ああ。当然、奴らへの苦情は当事者達の方へと向かう。客からしてみたら嘘か真かなんてわかるわけないんだからな」
「その時点で管理者としての役割は遂行出来ていないな」
「そもそも選手のために管理者を名乗っているわけではないからな」
まあ、それはそうだな。ならず者連中がやってるのは言ってみれば騙し討ちみたいなものからな。
「それで対策に乗り出したわけか。世界でもトップクラスの魔術師が一堂に会している火霊祭が本気でどうにかしようと思ったら、ならず者の集団なんて跡形も無く消し飛ぶんじゃないか?」
と言うより、絶対に怒らせちゃダメな奴らだろ。暴力をちらつかせても、その暴力以上に強い魔術師が山ほどいるわけだからな。




