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崩天蛇神の秩序維持  作者: てるてるぼうず
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商売は昔からやっている

「三十年以上も前から安全な行き来が可能になっていたというわけか」

「そういう事になるな」

「つまり、火霊祭は三十年ちょっとで世間から色々と批判を受けるようになったというわけか」

「ああ。何百年と続いてきた由緒ある大会も、金儲けに走れば一瞬で崩壊するというわけだ」

「まあ、何百年の歴史があるとかどうとか、そんなのは客からしてみたら関係ない話だからな。それに、火霊祭で商売をするのはもっと昔から皆やっていた事なんだろ? 人が集まればそれだけ商売は活発になるんだからな」


 サービスの質が下がれば当然批判の声は上がるものだ。


「火霊祭に商売をする者が後を絶たなかったのは事実だな。観客や選手相手に弁当を売り歩く者が出て来たのは、本当に最初期からいた事が当時の日記から読み取れるからな」

「何百年も前の人が書いた日記があるのか?」

「ああ。そういったものは数多く発見されている。もっとも、公的な文書では無いから信ぴょう性は薄いがな」

「そんな信ぴょう性の薄い説をお前が知っているって事は、説としては有力なんだろ?」


 流石に完全な与太話だったら、そう言って来るだろうからな。


「ああ。数多くの、当時の事が記された日記にその事が書かれているからな。それも複数の国で発見された日記にだ」

「なるほどな。世界中から危険を承知で人が集まって来るんだから、当然その事を綴った日記だって世界中で発見されるのは道理だな」


 いくらどこで誰が書いたかわからないような日記だったとしても、同じ内容のものが世界中で発見されているならそれは事実としてあったと考えるのが妥当だろう。


「確認されている中で最も古い商売だな。実際、これは当時の人間なら誰もでも思いつくようなものだ。実際にあったと考えるべきだな」

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