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崩天蛇神の秩序維持  作者: てるてるぼうず
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合計で三十年以上

「なるほどな……道理で毎年大量の人がここに集まって来るわけだ。情報を最も早く知れるのは何と言っても現地だからな」

「まあな。かつてはここへ訪れる事も命懸けだった時代もあったらしいが……それでもここにはたくさんの人が集まったと聞く。勿論、現代のそれと比べたら微々たるものではあったと思うが」

「そりゃあ、難易度が違うからな。そもそも物理的に人口そのものが違うハズだ」


 人間の絶対数が違うのだからどうしたって現代の方が人間の数は多く成るだろう。


「そのせいかどうかはわからないが、情報伝達速度が飛躍的に向上した現代においても……いや、むしろ現代の方が熱量は上がっていると言われているな」

「わざわざここに来なくても情報は手に入るのに、にもかかわらずここで観戦しようとする連中が増加しているわけか」

「流行というやつだろうな。ここに来て大会の観戦をする事がある種のステータスになるわけだ。要は自慢出来るというわけだな」

「情報伝達や流通の技術力が向上して国境線の向こう側が身近になったわけだな。それでより気軽にここへ来れるようになったわけだ。……という事は少し前まではここまで人が集まる事は無かったのか?」


 自慢できるから……という理由だけで人が命を懸けられるかと言われたら微妙なところだろう。しかし、これが命の危険性も無く、単に金を持っていたり運が良かったりするだけで自慢できるのだとしたら……人がこぞって集まって来るだろうな。


「少し前……と言うのがどれくらい昔の事を言っているのかは知らんが、十年や二十年程度ならこの規模で人が集まっていたハズだぞ。火霊祭が興行としての側面を前面に押し出すようになってきたのはさらに十年以上前の事になるから……人が増えたのはそのもう少し前か」


 つまり、合計で三十年か。もっとも、これはあくまでも運営が興行に舵を切った時期の話であって、火霊祭で金を稼ごうとした人はもっと昔からいるだろう。しかし、三十年も続けていたら何かしらの問題は浮き彫りにもなるだろうな。

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