表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
崩天蛇神の秩序維持  作者: てるてるぼうず
2992/3217

大会史上最大の事故について

「ああ。火霊祭の歴史は長いからな。流通が発展する前から行われていたし、むしろ流通の発展に伴って大会の規模も大きくなってった」

「まあ、流通が発展すればそれだけ観光客も多くなるし、そもそもの人口だって多くなるだろうからな」


 イベントを開く際に、その開催地の人口の多さやアクセスの良さはそのイベントの盛り上がりに直結するからな。


「ああ。火霊祭だって最初から世界的な大会だったというわけではない。と言うよりそもそも当初は大会ですらなく、賢者様の後継者探しのための試験だからな。もっと言えば、弟子入り志願者を追い返すために無理難題を吹っかけていたという説さえある」

「その無理難題を吹っかけるのがイベントになったって事か?」

「正確には大会として開かれたのは賢者様の死後だ。当たり前の話だが、毎年弟子を取るなんて事になるわけがないからな。賢者様の弟子の一人が大会を開いて、その時の優勝者を弟子にしたから賢者様の後継者を決める大会と呼ばれるようになった。実際、弟子の弟子やら自称弟子等を含めればかなりの数がその大会に出場したし、優勝した者が名実ともに賢者様の正統後継者として認識される事もあったから嘘でも無いがな」


 一応地続きにはなっているが、賢者様の後継者探しと明確に同じものというわけではないわけか。


「確かに後継者を毎年定期的に探すなんて普通に考えたらあり得ない話だな。定期的に弟子がいなくなっている事になる」

「そのため弟子を取るためではなく、むしろ弟子入り志願者を門前払いにするためにやっていたと考えるのが通説となっている。実際に賢者様の弟子はそれなりの数がいたとされているしな」


 ……まあ、弟子入りを志願してくる者は後を絶たないだろうな。


「自分から探すまでも無く、向こうの方から弟子入りしにやって来るって状態だったわけか。まあ、普通はそうなるだろうな」

「……で、さっき話に出た過去最大の未曽有の大災害についてだが、これが賢者様から独り立ちした弟子同士の派閥争いによるものだとされている。何せバックボーンが一般の参加者とは根本からして違うからな。熱の入り方も違ったのだろう」


 それでトップクラスの魔術師同士が全力でぶつかり合ってしまったというわけか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ