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崩天蛇神の秩序維持  作者: てるてるぼうず
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難易度が違う

「そんな大事故を起こしておいて良く中止にならなかったな」

「まあ、今とは時代が違うからな。当時はまだ規模も小さかったらしい上に通信技術も今程ではなかったから、何とかなっていたようだ」


 確かにどんなに大きな事故があったとしても、その情報が伝わって来なければ知りようがないからな。


「大事故の存在そのものが知られていなかったという事か」

「ああ。変な話だが、当時の人々よりも私達の方が当時の情報を集められているハズだ。それだけ当時の情報伝達技術が低かったとも言えるがな。何せ隣の国どころか、隣の村へ行くための地図すら満足に用意出来ないというような時代だからな。噂だってそうそう容易くは来ない」

「隣村へ行くための地図すら用意出来ないって、相当昔の話じゃないのか?」

「ああ。最初期の頃に発生した事件だからな。そもそも今程世界中で注目されるというような規模の大会でも無かったから当然ではあるな」


 何百年もの長い歴史がある大会の最初期の頃の話か。


「村から村への移動だけでも命懸けの時代かよ……確かにそんな時代じゃ情報を正確に伝える事は難しそうだな」

「まず記録を調べるための難易度が決定的に違うからな。現代でなら地元の図書館にでも行けば手に入るような情報でも、当時の人々が知ろうとしたら運営に直接問い合わせるしか方法が無いわけだ」


 なるほど、それは確かに労力に途方もない隔たりがあるな。運営に直接問い合わせると言っても、その運営が隣の町にあれば、地図も無い状態で隣町へ足を運ぶ必要があるわけだ。


「その問い合わせをするのにも命懸けで、それが上手く行っても、その情報が図書館にでも行けば普通にあるというレベルにまで流通させるには途方もない年月が必要になるだろうな」

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