実質何でもあり
「って事は種全体に対して魔力を支払ってるって事か……? どういう原理で作用するんだそれ」
「多分、共有財産として貯蓄されるんじゃないの? 種によって違うけど」
「え、なに? 税収みたいにどっかに集められてるって事か?」
魔力を一時的にどこかに集積して種全体のために還元するって事か? 本当にそんな管理方法が成り立ってるとしたら、相当高度な文明を保有したモンスターって事になるぞ。
「税金……? どっちかって言うと、アリとか蜂みたいに集めてるって感じかな。うん。丁度蜂の巣全体と契約を結んでるってイメージで考えるとわかりやすいかな」
「なるほど。高度な文明ってよりは社会性と言った方が正しいか。それもかなり独特な社会性と言わざるを得ない」
種全体が傭兵集団としての性質を持っているのだろうな。
「まあ、モンスターって一括りにして分類しているけど、実際には生態からして千差万別だからね。そもそもモンスターと契約して召喚って言ってるけど、人間だってしっかり召喚出来るし」
「出来るのか? ……まあ、出来るか。要するに転送魔法なんだから」
「むしろ人間にも適用出来るからこそ研究が進められるって部分もあるからね。もしも人間には適用不可能だったら学校で教えてもらえる知識なんて半年で修了しちゃうよ」
確かに……意思の疎通そのものが出来るかどうか怪しいモンスターよりも、人間相手の方が対照実験も格段にやりやすいだろうな。
「しかし、人間まで召喚出来るとなると本当に何でもありの魔法だな。極論、この競技にも呼び出せるって事だろ?」
「え? まあ、出来るけど……やって良いのかな? 部外者立ち入り禁止のルールに抵触しそうだけど……」




