反則にならない可能性はあるのか
「どうにかやりようはあるってわけか。……まあ、普通は思いついてもやらないだろうから大丈夫か」
「障壁を離れた場所で展開しているという事そのものが、バレたらどう対応されるかわからないものだからな。その方法を思いついた上で反則にならないか、バレないと判断しない限りは実行には移せないだろうな」
最悪の場合、外した時点で競技放棄とみなされてその場で退場になりかねないからな。
「その点で考えてみると、他人の障壁発生装置を奪うってのも、どういう判定になるのか怪しくなってくるな」
「奪った時点で相手の敗退が決まるかどうかで反撃の激しさが変わりそうだな。それでも破壊する方が楽だとは思うが」
「だが、判定次第じゃ奪った時のメリットは計り知れないぞ。自分の身を守るために用いれば破壊されても構わずに戦えるわけだからな」
要は他人の障壁で身を守りながら戦うわけだからな。
「それは……ありえそうだな。問題は得点は誰がもらえるのかだが」
「破壊した選手が得点を貰えるのか、それとも奪った時点で得点が発生するのか、こればかりは想像もつかないな」
「ルールを確認する限りでは障壁の破壊者が得点を貰えるルールになっているハズだ。と、いう事は奪った時点では得点は発生せずにいるという事になる。ならば、奪われた時点では反則にならないと考えるのが妥当か」
確かにそういう理屈になるな。
「だとすると、離れた場所で障壁を展開するのも反則にはならない可能性があるな……」
「まあ、奪われるか自分で取り外すかは明確な差になりそうではあるが……複数人でチームを組んだ時点で完全に無意味な基準になってしまうな」
確かにお互いがお互いの障壁を奪い合って、それを他の場所に隠してしまえばルール上の矛盾は無くなってしまうな。
「そうなると、原則的に自分の持ち点が減少する事が無いこのルールは考察の余地があるかもな」
「しかし、問題もあるぞ。例えば自分の障壁をどこかに隠して、敗退した振りをするという行為も可能になってしまう。そうなると傍目からの判断はほぼ不可能になるぞ」
確かに反則のやり放題になるな。やはり何か対策はしていると考えるべきか。




