表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
崩天蛇神の秩序維持  作者: てるてるぼうず
2965/3217

運営の想定

「武器で攻撃を弾ければ障壁へのダメージを抑えられるって事か。何のための障壁かわかったものじゃないな」


 本来は自分の身を守るための防御壁なのに、その防御壁を守りながら戦う必要があるというのは本末転倒だな。


「全くだな。だが、案外そこを利用してくる者も多いかもしれんな」

「ん? 効率良く障壁を破壊出来る攻撃方法でもあるのか?」

「いや、そういう意味では無く……もっとも、そういう攻撃手段もあるのはあるが……障壁を破壊されない最も確実な方法があるという話だ」

「障壁を破壊されない……? まさか、障壁の外側に別の障壁を張るって言うんじゃないだろうな?」

「それもありと言えばありだろうな。むしろ正攻法としてその手段を選ぶ選手は多そうだ」


 障壁で障壁を守るって……もはや何がしたいのかわからんな。


「……まあ、障壁を破壊した直後は相手も油断しそうなものだからな。ダミーの障壁を破壊させて、油断を誘いながら不意打ちを決めるというのはありえそうではあるか。それで? お前が言っているのはどういう話なんだ?」

「やっている事そのものは今の貴様に近い。障壁を土の中に埋めてしまうのだ。その上で自分だけは自由に行動する」

「……? 障壁の中に自分自身が隠れないって事か……? そんなのありか……?」

「普通に考えれば無しだな。だが、ルールには障壁を破壊されたら敗退とあるが、その障壁で身を守らなければならないとは一言も言われていない。ほぼ屁理屈ではあるが……ルールを厳密に解釈するなら展開した障壁をどこかに隠してしまうのはありとも言える」


 それはもう当たり前の前提条件過ぎてあえて言及していないだけなんじゃないのか?


「障壁発生装置は必ず身に着けておかなければならないって条件は……」

「無いな。特定の時刻になったら勝手に展開する機能が発動するだけだ」

「まさか運営はそれを想定しているのか……?」

「それはどうだろうな? 恐らく警戒はしているが、何とかルールで縛ろうとはしているだろうな。障壁が破壊されたら敗退で、その後での戦闘行為は禁止されているからな。知らないところで破壊されでもしたらその時点で反則になる」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ