点の稼ぎ方
「……選手を一人でも倒したのであれば、後は最後まで生き残るだけでグループ内ではかなり上の順位まで行ける事がわかるな」
「それだけに、他の選手を倒した選手は狙われやすい事になるな」
少なくとも、単に最後まで生き残るだけでは突破出来ない可能性が極めて高いわけだ。
「そうなると問題は……」
「ああ、誰かを倒したというデータを確認する事が出来るかどうかでかなり戦略は変わってくるな」
もしも、撃破したというデータをすぐに参照出来るのだとしたら、そいつを倒さない限りは試験突破のイスが空かないわけなのだから、集中的に狙われる事になるだろう。しかし、もしもこれが周囲には確認のしようが無いのであれば、誤魔化しながら戦える事になるわけだ。要は仲間を出し抜けるわけだな。
「推定で何点獲得出来るのかが調べればわかるのであれば、自分の順位を一つでも上げようと優先的に狙われるだろうな。逆に調べる事が出来ないのであれば……自分達で把握する必要があるな」
「前者なら最後まで生き残られたら不味い選手をピックアップ出来るわけだから、そいつを探し出すという試合運びになるだろうな。しかし、後者なのだとすると、周囲の得点状況は自分達で把握するしかないという話になる。つまり、上手く誤魔化せるのであれば、仲間に隠れながら得点を稼ぎつつチームで戦う事が出来るようになるわけだ」
まあ、かなり怪しい話になるがな。仲間の目を盗みながら他の選手を倒しておいて人目につかないという事にはならないだろう。それ以前に、倒された選手が誰に倒されたか他の選手に教えただけでもバレる恐れが出てきてしまう。
「えーと……どの選手がどの選手を倒したかをお伝えする事はありません。と、言うより、出来ませんと言った方が適切ですね。現実的に考えて係員の人手が足りません」
常に状況が変化し続けるであろう戦いの場で、選手からの問い合わせに逐一対応出来る程余裕があるわけではないという事か。
「じゃあ、仲間の誰にも悟られずに敵を倒し続ける事が出来れば、競技突破はほぼ確実に達成出来るようになるわけか」
誤魔化す事が出来れば……というのがかなりハードルが高いように思えるが、それを他人に押し付ける事もまた不可能じゃないという話になってくるよな……? 結託した仲間同士での騙し合いも頻発しそうだな。




