表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
崩天蛇神の秩序維持  作者: てるてるぼうず
2844/3223

破格の値段

「学生に業務をやらせる事が合法なのはわかったが……だとしても何らかの契約を学生と結ぶ必要はあるよな?」


 契約も無しに学生を働かせるなんて無茶は出来ないだろうからな。逆に言えば、契約さえ交わせば法的に問題無いのであれば契約しない理由が無い。


「当然、何しらの契約はしているハズだぞ? あえて聞いた事も無いからわからんが……逆に質問するが貴様はそういう契約はしていないのか?」

「俺がか? してたらこんな質問するわけないだろ」

「それはそうだが……契約の交渉もされてないのか? ……私の家の者ならその手の話をしていてもおかしくはないと思ったが……いや、そもそも剣術部との契約が成立していないのか……?」

「お前の家も、そういう事をやってるのか?」

「当然やっている。まあ、色々と制約は厳しいがな」


 どうやらオリヴィエの家も学校に武器を渡して品質の底上げを行っているらしい。


「そこまでしてでもやる価値があるわけか……」

「元々が全く同じ品質であっても、『検査工程』を挟む事で製品の価格は桁違いに上がるからな。扱った者によっては二つ以上跳ね上がる場合だってある」

「百倍以上か……!?」

「場合によってはな。それだって破格の値段だ。高名な魔術師複数人と個別に契約を交わして仕事を依頼する事に比べたら圧倒的に人件費も安い上に処理数も稼げる」


 確かに……学校なら検査員の人数が足りないって事にはならないのか。


「コストが安く抑えられるってわけか。仮に契約金が高名な魔術師と同額だったとしても、学校なら学生の方から集まって来てくれるからな。運搬のコストは段違いだろうな」

「ああ。個人では人から人へ運ぶだけでも費用がかさむ。それに、学生と一言で括る事は出来ないレベルで個人差があるからな。それこそ高名な魔術師と同レベルの領域に至っている学生だって少なからずいる」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ