表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
崩天蛇神の秩序維持  作者: てるてるぼうず
2685/3226

大した度胸の持ち主たち

「まあ、昔の人なら辿り着いた者がいないような場所には人知の及ばぬものが潜んでいると考えるものだ」

「それはそうだな」

「そしてそういった場所に人類が辿り着けるようになって……そこでようやく色々な事がわかるようになっていくわけだ。空の上には微生物が漂っていましたとかな」


 正直微生物程度ならいてもおかしくは無いと思うが……それを捕食する魔物まで生息しているというのは驚きだな。


「上空には上空の……地上とは全く異なる生態系が構築されていたわけだ。これは当時の学者先生たちを大変驚かせ、喜ばせた」

「まあ、飛空艇を発明してようやくわかった事だろうからな……そういえば、気球とかは作られなかったのか? それでもわかりそうなものだが」

「気球か。一応、気球でも確認する事は可能だ。しかし、一般的に気球で辿り着けるような高度ではそのようなものは確認出来なかったのだ。一定以上の高度では常に強風が吹き荒れていて、気球ではまともに姿勢をコントロール出来なかったからな。その上さらに空気も薄くなるせいで呼吸もままならなくなるおまけつきだ」


 確かに気球で成層圏まで飛ばそうなんて、気流だとかそういったものの知識を持っている事が前提の話だ。本当に意味も原理もわからないままに挑戦しようとする奴は滅多にいないだろう。


「普通は思いつかないし、思いついても実行に移せないわけか」

「ああ。海の底も空のかなたもそう気軽に行けるような場所ではないからな。もっとも、気軽に行ける場所ではない事を身をもって証明した先人たちは後を絶たないがな」

「気球でどこまで高く飛んだり、水深何メートルまで潜る事が出来るのか実際に調べた奴がいるわけか」


 大した度胸の持ち主だな。失敗に終わったら命にかかわるような危険な研究と言えるだろう。


「ああ。いつの時代も命知らずな者はいたと言うわけだな。当然、これらは技術力もままならないどころか、大国同士での交易がまだ始まったばかりというような時代の話だ。実験の結果だってどこまで信ぴょう性のあるものなのかはわかっていないのが実情だ」


 まあ、当時じゃ使ってる器具の質も全然違うだろうからな。詳しい事まではわからないだろうし、実験の方法そのものに異議を唱える学者もいた事だろうな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ