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崩天蛇神の秩序維持  作者: てるてるぼうず
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導入まで数十年

「最初の統一から今の王家の統一が果たされるまでの二百年間にどれだけ政変が起きてんだよ……」

「人類の復興が順調に進められていた時代だからな。当時としては山脈を隔てた向こう側とは完全に隔離された世界だから、人類の復興だとかそういった意識は薄かったようだ。良い意味でも悪い意味でも魔王軍からの被害が少なかったからこその時代の流れだな」


 魔王軍からの被害の深刻度の差が人類復興への意識の違いになったわけか。


「……それにしても山の向こう側で人類が復興しようと頑張ってるって時にこっち側では覇を競い合って戦争してましたは酷い話だな」

「向こうの情報なんてそう気軽には入って来ないからな。一応、交流もあるにはあったが……その時の資料は向こうの国が書き記した物しか残されていないな」

「こっちの国には残って無いのか?」

「無いな。少なくとも現在確認されている範囲では殆ど残されていない。だいたいが戦乱の中で紛失したとされている。と、言うよりは意図的に廃棄されたものが大半だと言われているな。何せ開拓が終わった土地を買い取ったり、戦争によって土地を手に入れたりで何度も資料が書き直されていったからな」


 だから復興に集中していて戦争どころじゃなかった国に記録が残ってるだけなのか。少なくとも戦火の中に消えるって事は無かったようだな。


「酷い話だな。じゃあ、まともに記録が残ってるのは今の王家が統一を果たした後か?」

「断片的なものではない、しっかりした歴史と言う意味ではそういう事になるな。さらに時代背景としては帝国が列車を発明した時期と近いから、そこからは一気に発展が進んでいく事になるな。……それでも、列車が導入されるまでに五十年ほどかかったハズだが」

「……まあ、世界初の列車から五十年後なら早いんじゃないか?」


 一応、世紀の発明品だってそれが世界に流通するにはそれ相応の時間が必要になるだろうからな。他の国で使われてるインフラを自分でも使うともなれば、半世紀はむしろ早いくらいだろう。何せ当事国の方だってどんな問題が発生するのか全く分からない状態でインフラ整備を進めているわけだからな。

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