表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
崩天蛇神の秩序維持  作者: てるてるぼうず
2597/3227

最初に取るべき行動

「まあ、実力の伯仲している者同士が戦うってのは色々とリスクが高い行為だからな。お互いに疲弊しているところを他の奴に襲われたりするだろうし……そもそも競技のルールがより多くの選手を倒す事だった場合、時間までに規定のポイントを稼げずに脱落って事だってありえるんだからな」

「最終的には自分より格下の選手を倒して自分と互角かそれ以上の相手とは極力戦わないという戦略で安定してしまうわけだな」


 まあ、序盤での戦闘なんてのはだいたいそういう流れで落ち着いてしまうものだろう。


「リスクのある行動を取るのはもう後が無い奴からだな。何もしないまま脱落するくらいなら、何か行動を起こした方が良いという考えなのだろうが……その場合、最初に動き出すのは選手達の中でも下位グループに分類される連中からだ。だから中堅以上はそういった行動を見てから対応していけば生き残れるわけだな」


 当たり前と言えば当たり前の話だが、リスクの高い行動を取るのは格下の連中だ。そして、リスクの高い行動を取るが故に負ける事になるわけだな。


「そういう事だ。そのため、試合開始の直後からそれなりの時間は積極的に行動する選手は少ないハズだな? そういった選手達をどれだけ引きずり出せるかが私達の腕の見せどころと言うわけだ」

「だが、選手同士で手を結んだりしているわけだから一筋縄では上手く行かないぞ? そもそもの話、競技が始まる瞬間の状態を知らないわけだからな。参加者全員が一堂に会している状態からスタートするのか、それともそれぞれの選手をバラバラに配置してから始まるのか……」

「一か所に集めてから開始という事は無いだろうな。これだけ広い範囲を使えるのだから、バラバラに離れたところで試合開始のハズだ」

「そうなると、選手達の最初の課題は手を結んだ相手とどうやって合流したのか、と言う点だな」


 戦闘中に人を探すなんてそう簡単に出来るものではないし、ましてや他の連中に気が付かれないように合流するなんて無理があるな。仲間を探している最中の選手をいち早く発見する事が出来れば序盤から一気に試合を動かす事も可能か。しかし、ひとたび合流する事を許してしまえば、後は複数人で守りの構えを取るだろう。つまり、複数人で集まって身を隠せる場所に移動する必要があるわけだ。そんな場所は限られているだろうから……今の俺達でも目星を付ける事は可能だと言えるな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ