表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
崩天蛇神の秩序維持  作者: てるてるぼうず
2495/3227

出会った順番

「……まあ、時代を考えたら故郷が滅ぼされてるって可能性は高いな。そうなったら話も聞きにくいだろうし、記録に残らないというのも頷ける」

「ああ。逆にかなり細かい部分まで記録に残っているのが騎士様だな。元々、勇者様と出会う前からかなりの数の魔物を倒していたと言われている」


 なるほど、勇者様のパーティーに入ってから有名になったのではなく、最初から有名だったところで勇者様と出会ったってパターンか。


「そんなにたくさんの魔物を狩りまくってたとしたら、騎士様がいなくなった穴は相当大きいだろ?」

「だからこそ、最初は同行する事を拒んでいたが……王国を侵略すべく大軍を率いていた魔王直属の配下を倒した事で動向を決意したとされている」

「大軍に狙われていたのか……まあ、そんなにデカい国なら侵略する側も大軍を率いる事になるか。そんな大戦力相手に守り切っていたとしたら、確かに勇者様一行のメンバーに選ばれるだろうな」


 ……で、その大戦力相手に勝利する事が出来た事で国の防衛に余裕が出来て、騎士様も旅立つ事が出来るようになったというわけか。


「人類を相手に侵略活動をしていた戦力の中では有数の軍団だったと言われているからな……それを二人で倒したという事実は世界中に駆け巡ったようだ。基本的に勇者様の存在が世間に広まったのはこの頃からだとされている」

「二人? 他はまだ出会ってないのか?」

「ああ。最初に出会ったのは騎士様で、その次に賢者様と出会ったとされている」


 まあ、順番ってのはあるとは思ってたが……いきなり魔王軍相手に戦ってたのか。


「初陣からいきなり強すぎだろ……」

「まあ、信じられないくらい強いから村を出て世界を救おうと一念発起したわけだからな……流石に旅中でそれなりの数の魔物と戦って力を付けていたとは思うが……」

「もしかして、勇者様一行でマジで一人一人があの王子様並みに常識外れの強さだったりするのか?」

「可能性は高いな。実際、あれくらい強くないと一年以内に英雄譚に書かれている範囲の魔王軍を倒しながら魔王を倒すなんて事は到底不可能だろうからな」


 まあ、戦闘の負担だけじゃなくて移動そのものにかかる時間とかを考えたら苦戦らしい苦戦は殆どしていないとしか思えないからな。少なくとも、修行なんてしているタイミングは期間的に存在していないハズだ。


「怪我の治療なんてしている暇は無いハズだな。それどころか、移動にかける時間すら常人のそれとは一線を画すペースで移動しているだろそんなの」


 真面目な話、休める時間なんて一日たりとも無かったと考えるのが妥当だな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ