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崩天蛇神の秩序維持  作者: てるてるぼうず
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例外

「貴族になる前の話か……一応、どうやって貴族になったかの経緯に関しては代々語り継いでいてもおかしくは無いと思うが……」


 いつ、どんな理由で爵位を与えられたかに関しては、爵位を与えられる際に説明されるだろうからそこら辺は知っていてもおかしくはないだろう。……それより昔の事に関しては……良い意味でも悪い意味でも歴史に名を残すような事をしていない限りは調べようがないだろうな。


「最初に爵位を授けられたのは魔王軍からの侵略を受けていた時代にまで遡る……らしいぞ」

「らしいって……ちゃんとした記録は残っていないのか? 戦火に巻き込まれて焼失したとかか?」

「いや、爵位に関する記録そのものはちゃんと残っている。問題なのはその際に爵位を授かった者が、ヴィンクラー家の先祖らしいという情報しか得られなかったわけだ」

「なるほどな……何百年も昔の人間との血縁関係なんてわかりっこないか。しかし、爵位が受け継がれていればそれが根拠になるんじゃないのか?」

「それは無理だ。その時はまだ一代爵だからな。そういう意味でもヴィンクラー家の歴史の箔付け以外にはあまり意味の無い経歴だからそこまで本気で調査していないというのが実情だな」


 一代爵……子供に受け継がせる事が出来ない、文字通り一代限りの爵位か。


「……確かこの国には伝説の勇者様一行は訪れていないんだったな?」

「ああ。そのため、魔王軍との戦いに関してはこの国の歴史は殆ど残っていない。他の国に残されている情報は一部の書物にほんの僅かに記載されている程度だな」

「まあ、他の国の事情なんて気にしてる場合じゃなかっただろうからな。それに、当時なんてどこも似たようなものだったんだろ?」

「それはそうだな。ごく一部の国を除いてはどこも似たり寄ったりだ」


 教皇のいる国だけは例外ってわけか。

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