not late and I cheated
孤高に生きなければならないことくらい、分かっていた。愛など無意味な気休めだと、気づいていた。それでも、幼すぎた私は人の温もりを求め、もがいていた。そんな時に出会った貴方は、あまりにも私の心を捕らえて…
貴方の存在を私の中に刻み込めるなら、それが何よりの幸福だと信じていた。孤高に生きるにも貴方の温もりを抱いていたかった。
でも、それが無理だと分かっていた。だから、私は貴方に告げる。『そんなに優しくされたら、辛いよ…』
ほんの気まぐれは、私の中でどんどん止められなくなる。あれほどまでに求めた貴方の優しさが、哀しくすら思えてきてしまう。愛しくて、哀しくて…
貴方が愛していないことくらい、知っていた。愛してるなら、シャツについた口紅は何?
私の色じゃないよね、とはいえないけれど。それにその香り。嗅いだこともない甘ったるい香りは、他の女のなの?
ほら、また、目を逸らして髪を撫でる。
離れらんないからって、そんな風にされたら許せないに決まってるじゃない。
『ねえ、もっとキスして』
貴方の存在を私の中に刻み込めるなら、それが何よりの幸福だと信じこんだ。孤高に生きるにも貴方の温もりを抱いていたかった。
でも、それが無理だと分かっていた。だから、私は貴方に告げる。『そんなに優しくするなんて、バカだよ』
もう抜け出せないから、まだ付き合ってあげるけど。
別れても、惨めな女だったと嘲笑って、たまにでいい、想ってください。