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not late and I cheated

作者: 四条愛羅

孤高に生きなければならないことくらい、分かっていた。愛など無意味な気休めだと、気づいていた。それでも、幼すぎた私は人の温もりを求め、もがいていた。そんな時に出会った貴方は、あまりにも私の心を捕らえて…

貴方の存在を私の中に刻み込めるなら、それが何よりの幸福だと信じていた。孤高に生きるにも貴方の温もりを抱いていたかった。

でも、それが無理だと分かっていた。だから、私は貴方に告げる。『そんなに優しくされたら、辛いよ…』

ほんの気まぐれは、私の中でどんどん止められなくなる。あれほどまでに求めた貴方の優しさが、哀しくすら思えてきてしまう。愛しくて、哀しくて…

貴方が愛していないことくらい、知っていた。愛してるなら、シャツについた口紅は何?

私の色じゃないよね、とはいえないけれど。それにその香り。嗅いだこともない甘ったるい香りは、他の女のなの?


ほら、また、目を逸らして髪を撫でる。


離れらんないからって、そんな風にされたら許せないに決まってるじゃない。


『ねえ、もっとキスして』

貴方の存在を私の中に刻み込めるなら、それが何よりの幸福だと信じこんだ。孤高に生きるにも貴方の温もりを抱いていたかった。

でも、それが無理だと分かっていた。だから、私は貴方に告げる。『そんなに優しくするなんて、バカだよ』


もう抜け出せないから、まだ付き合ってあげるけど。










別れても、惨めな女だったと嘲笑って、たまにでいい、想ってください。


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― 新着の感想 ―
[一言] なかなかまとまっている文章のように感じました。泥沼に嵌まって抜け出せない葛藤や、熱の篭った彼女の言動がよく描けていて、参考にしたいな、と思いました。これからも頑張ってください。ではでは。
2011/04/22 21:52 退会済み
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