第34話 実は二人乗りもできます
前回
平人が颯に助けてもらい、途中で羽音と会った
颯は平人が悩んでいると見抜き、ある場所に連れて行く事にした
日本海上空2000メートルにて・・・
この広がる青い空に一機、白い機体が飛んでいた
颯
「あぁ・・・やはり空はいいな・・・」
羽音
「(・・・そうですね、空はいつも綺麗です)」
操縦席にいる颯が呟くと、風防の上に立っている羽音が念話で颯に話した、その後ろには・・・
平人
「あの・・・何で私までこんな所にいるんですか」?
颯の後ろに背中を合わせるように座っている平人が言った
颯
「細かい事は気にしない、司令官には新米を連れて偵察飛行に出撃しますって話しておいたから大丈夫だ」
羽音
「(・・・それに、ここなら我々三人だけです・・・これほど最高の場所はありませんが)」?
平人
「それはそうだけど・・・」
数分前、平人は颯につられて佐世保航空隊基地までつれて来られた、そして颯は平人に飛行服を着せた後に羽音の予備座席に平人を乗せて飛び立ったのである
因みに、架空連合艦隊の羽音も後部に予備座席が付いており、後方旋回機関銃として13ミリ単装機関銃を塔載している
平人
「それだからって何も羽音に乗せてまで聞こうとするなんて・・・」
颯
「で、団子屋での続きを今聞かせて貰おうじゃねぇか」?
羽音
「(・・・えぇ、私もその内容が気になります)」
二人が平人に聞いた
平人
「はい・・・実は・・・」
平人は颯と羽音に、自分が異世界の未来から来た人間だと教えた
今度、出撃すると戦艦大和は沈没すると思っていたが、この世界に存在する戦艦備前が率いる艦隊と、戦艦大和が率いる艦隊のどちらかが攻撃を受ける事は分かる、艦船の何隻かは沈むのは分かっているのだが・・・自分が乗っている戦艦備前の艦魂、備前には死んでほしくないと平人は言った
平人
「・・・私は何でこの世界に飛ばされたのか分かりません・・・この世界は何で私を呼んだんでしょう」
颯
「・・・そんな事は俺には分からない・・・だけどな、その戦艦の艦魂、備前って娘が死んでほしくないってのはな、あんたがその備前に惚れている証拠だぜ」
平人
「えっ」!?
颯の言葉に驚く平人
羽音
「(・・・颯大尉の言う通り、その言動からして貴方は備前さんに惚れている証拠です、ただ、自分が気づいていないだけです)
颯
「・・・惚れているなら全力で守れ!!!俺には広島で待っているかみさんがいる・・・この日本は殆ど焦土ど化しているが・・・俺のかみさんには機関銃弾一発だりとも当てやしねぇ・・・絶対に守ってやる!!!・・・お前もその備前に気づかず惚れているんだろ?それならその思いをぶちまけるか秘めるかは自由だが・・・全力で守れ」!!!
平人
「・・・はい!ありがとうございます、大尉殿」!!!
颯
「いいって、・・・そろそろ佐世保に戻るぞ」!!!
羽音
「(・・・了解です)」
その後、羽音は佐世保航空基地に到着し、平人は颯大尉に敬礼をして戦艦備前に帰って行った、その顔はとても満ち溢れた顔だった
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