第28話 取り合えずお茶でも・・・
前回
酒匂が矢矧に斧を振り下ろそうとした瞬間、備前が間一髪でそれを防いだ
戦艦備前、監禁室にて・・・
酒匂
「・・・・・・」
酒匂は椅子に座らせて拘束されていた
備前
「・・・黙ってないで何かいいなさい酒匂」
酒匂
「そんな事言ったって・・・何を話せと言うのですか、備前参謀」?
備前
「惚けないの、貴方は実の姉である矢矧を殺そうとした・・・しかも思い人の事で・・・」
酒匂
「しかも思い人の事で?・・・『しかも』とはなんですか『しかも』とは!?私にとってはとっても重大な事なんですよ」!?
備前
「思い人の好きな人が実の姉だから殺そうとした・・・そんな理由が通用すると思ってるの」!?
酒匂
「だって・・・だって・・・」
備前が怒鳴ると酒匂は目から涙を流した
ガチャッ
誰かが扉を開けて入って来た
大和
「備前、入るわよ」?
備前
「大和姉さん・・・どうしてここへ」?
入ってきたのは大和だった
大和
「さっきの騒ぎを聞いてね・・・備前、酒匂と二人で話したいんだけど・・・いい?その後は緊急作戦会議よ」
備前
「は、はい・・・」
そう言って備前は部屋を出た
大和
「・・・さてとっ、取り合えずお茶でもどうぞ」
そう言って空間からお茶と羊羹を出す大和
酒匂
「あ、あの大和司令・・・この状態で飲めますか」?
大和
「私が飲ましてあげるわ・・・」
そう言って酒匂の口にお茶を飲ませる大和・・・
酒匂
「ングッ・・・ングッ・・・プハッ」!!!
大和
「あ、ごめんごめん・・・羊羹はいる」?
酒匂
「いえ・・・」
大和
「そう・・・」
酒匂
「・・・・・・・・・」
大和
「・・・・・・・・・」
しばらく、部屋に沈黙が続いた・・・
酒匂
「・・・怒らないんですか」?
沈黙が続いた中、酒匂が口を開いた
大和
「えっ?何で」?
酒匂
「何でって・・・仲間の事でこんな騒ぎになってるんですよ・・・怒って当然のはずです・・・」
大和
「あぁ・・・何で怒らない理由はね・・・貴方で二回目の事件だからよ」
酒匂
「へっ」?
大和の言葉に酒匂は驚いた
酒匂
「私が2回目って・・・私の生まれる前に誰か私と同じ事をやった人がいるんですか」?
大和
「えぇ・・・私の妹、武蔵がね」
酒匂
「武蔵司令がですか」?
大和
「えぇ・・・将平さんの事でね・・・武蔵と私はいい姉妹だったけど、同時に恋のライバルだったわ・・・その武蔵が比島沖開戦前に将平さんに告白したの・・・だけどふられたの・・・武蔵の話しだと、『俺は大和の事を愛している・・・武蔵も好きだよ・・・だけど・・・ごめん』って・・・その後に武蔵が眠っている私の部屋に入って来て、この日本刀で私を殺そうとしたわ・・・思い出しただけどゾッとするけど・・・その後に、駆逐艦の子たちが武蔵を押さえてなんとかなったのよ・・・それで武蔵は今の貴方みたいに監禁室に入って金剛姉さんや榛名姉さんに大目玉を食らったわ・・・だけど」
酒匂
「だけど」?
大和
「その後に長門姉さんが入ってきて武蔵と二人で話したのよ・・・そしたら武蔵は泣きながら私に抱き着いて謝ったのよ・・・その時に長門姉さんから言われた言葉がね・・・」
酒匂
「なんなんですか」?
大和
「・・・『人を殺す為に生まれて来た私達だけど・・・人を愛する事もできるし仲良くする事も出来る・・・自分の姉妹を殺す事だってできる・・・だけど、殺した後はどうなるの?・・・殺しても何も解決できないわ、他人を殺すのもすごい負担がかかるけど・・・自分の姉妹を殺すのはもっと負担が掛かる事よ・・・今ならまだ間に合うからお姉ちゃんに謝ってきなさい』ってね・・・その言葉で私も涙がでちゃったわ」
酒匂
「・・・・・・・・・」
酒匂は涙を流して下を向いていた
大和
「酒匂・・・今ならまだ間に合うわよ・・・矢矧に謝ってきなさい・・・」
酒匂
「グズッ・・・はいっ・・・お姉ちゃんに謝ってきます・・・」
そう酒匂が言うと大和は酒匂の手に付けられている手錠を外した
大和
「さっ、早く行きましょう・・・謝ったら緊急作戦会議だからね」
酒匂
「はい・・・」
二人が部屋を出ると・・・
五十六
「イヤッホォオオオオオオオオオオオオオオオオオ」!!!!!!
山本長官がハイテンションで二人の前を通り過ぎた
大和
「ちょ、長官」!?
酒匂
「ど、どうかしたんですか」!?
五十六
「ん!?あぁ、大和に酒匂、聞いて聞いて!私、彼氏ができたのよ」!!!
大和・酒匂
「「なっ、なんですと」」!?
次回へ
ご意見ご感想お待ちしております
備中
「なんと言うバットタイミング・・・」
備後
「・・・狙ってやりましたか」?
作者
「狙ってません」!!!
ではこの辺で・・・




