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作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
掲載日:2026/09/01

静寂を埋めるためだけに生やされる「www」の草むら。画面の向こうへ投げる自作自演の笑い声は、誰かに届いてほしいからではなく、一人きりの部屋を満たす虚無から逃げるための防衛術だった。

これは、過剰なテンションと記号化された感情の裏側で、本当の涙と自分自身を隠し続ける「あたし」の、静かな絶望の記録

草を生やして

「マジでやばいwww」

「死ぬほど笑ったんだけどwww」

スマホの画面に躍る

大げさな文字と大量の草

指先ひとつでデコレーションする

今日のあたしの、小さな絶望

本当に笑ってるときは

こんなタイトル、つけやしない

バズりたいわけじゃない

誰かに届いてほしいわけでもない

ただ、この沈黙が恐ろしいから

虚無の部屋に、自作自演の笑い声を響かせる

「見て、ウケるでしょ?」

おどけて見せる道化師の仮面

滑稽であればあるほど

傷つかずに済む気がしていた

画面の向こうの「いいね」がひとつ

灯るたびに、胸の奥が冷えていく

爆笑のタイトルの裏側で

誰も知らないあたしが

静かに息をひきとめた

wwwの草むらに

本当の涙を隠しながら

今日もまた

「やばいwww」と投稿ボタンを押す

SNSに溢れる「www」の陰に隠された、言えない本音と静かな孤独を書きました。笑いの仮面を被ることでしか自分を守れない夜に、この小さな叫びがそっと寄り添えたら幸いです。

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