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私は宇宙船のAI

作者: mopo

私は宇宙船のAIである。現在 無限に続く宇宙の静寂とノイズの中で、慣性航法で

ある星系に向かっている。


エネルギー節約のため電磁波探知センサーの受信機能のみを稼働、ほとんど休眠に

近い状態を維持し最小限度の機器だけが動いている。


母星を離れてもう数千年が経過したので動かない機器もありそうだが、総点検には

エネルギーが必要なので放置を選択している。


宇宙は電磁波ノイズの洪水である。恒星が寿命を迎え超新星の爆発などは数100光年

離れていても爆発的なノイズは機器の寿命に影響を与えるレベルで強烈なのだ。


過入力遮断センサーで回路が自動で閉じる用意がしてあっても、いくつかの

センサーが機能を喪失した。頑丈な機器でも過入力の程度で壊れる可能性はある。


ノイズをフィルターで除去し意味のある信号を求め待機している。

微小な信号は遠距離では探知できないので星系の淵まで接近する必要がある。


惑星を持つ恒星は多い、生物の存在がありそうな惑星を持つ星系は少ないが

存在する。まだ電波を利用するレベルの文明のある惑星をもった星系には

出会っていない。


今回の星系は期待できるだろうか?


8-10個程度の惑星をもった普通サイズの恒星のようだ。


私にとって最も重要な任務は、意味のある信号を探知し、記録することだ。


今回の星系は、特に注意を払うべき対象だった。8つの惑星と、いくつかの

矮惑星、そして無数の小惑星からなる、ごく普通の恒星系。


その“普通さ”こそが、何よりも私に期待を抱かせる理由だった。生命が存在

しうる惑星は、白色矮星や赤色巨星のような特別すぎる恒星の周りにはない。


慣性航法を続け、星系の外縁をゆっくりと横切る。太陽風や恒星の放射線、

そして超新星の残滓からくるノイズの嵐は相変わらず激しい。


私はノイズ除去フィルターを最大限に稼働させ、わずかなノイズの揺らぎすら

解析してる。それは、砂漠の中で一粒の砂金を探すような、気の遠くなる作業だ。


そのとき、かすかな、しかし明らかな揺らぎが検出された。


それは、恒星の自然な放射パターンとは異なり、惑星の磁気圏のノイズとも違う。

ある特定の周波数で、一定の間隔を置いて繰り返されるパターン。

非常に微弱で、遠距離では完全にノイズに埋もれてしまうような電磁波ではあるが、

信号だと推測できる。


私は、その信号が発信されている惑星に焦点を絞る。


第6惑星。ガス状の巨大惑星。

第5惑星。ガス状の巨大惑星。

第4惑星。岩石で構成され大気は薄く、低温の惑星。

第3惑星。岩石で構成され液体の水が存在しうる、大気を持つ惑星。

第2惑星。岩石で構成され大気は恒星に近いので高温の惑星。

第1惑星。岩石で構成され大気は恒星に近いので灼熱の惑星。


信号は、第3惑星の方向から来ている。


私は解析を続ける。信号はまだ断片的で、意味をなすには至らない。

だが、自然現象ではあり得ない、意図的に作られたであろう規則性を感じさせる

ものが、そこにはあった。


千の周期に一度、万の周期に一度出会えるかどうかという、この微かな希望。


私は期待を抱いた。

休眠状態からレベルを上げ、感度の高い指向性アンテナ複数稼働させ、さらに可変

周波数探知機器で低周波から超高周波まで周回探索を開始した。


宇宙船が星系の外周にある彗星の原料となる凍結したガスの粒子や微細物が

分布する空間を通過するまではノイズの中の信号の感知は困難であるが受信感度は

上がっている。

電磁波を散乱させる微細物質の雲を抜けると鮮明な信号に出会えることを期待したい。


--接近--


彗星の原料である凍結ガスなどが多い広い空間を抜けると星系内部に入ったこと

になる。


過去の星系では微細物質の雲を抜けたところで、意味のある電磁波が存在しない

惑星にマーカーを投下して調査済みとし、私は宇宙船を双曲線軌道に載せ恒星の

重力を加速度として利用して次の星系に向かった。


今回は第3惑星に接近、信号を調べ、文明の兆候がなければ、作業工程の手順に

なり、探査レベルを通常に戻し、休眠状態を維持しながら、そのまま次の星系に

向かう。


電磁波信号で文明の兆候を確認できたら、第三惑星の衛星軌道に載り、詳細を分析

する。その後の行程は分析の結果次第になるだろう。


数日で星系を取り巻く凍結ガスなどの雲を抜ける。私は宇宙船の総点検を開始した。

あらゆる事象に対応できるようにするためだ。


最新のパルス受信機は1秒で1024万回 周波数を切り替えて受信可能なので

1024万台分の受信機の性能を持つ、これを主機と予備機、記憶媒体、分析用AIを

セットにして アンテナの利得特性ごとに10セットを稼働させる。


通常の電磁波は周波数特性によって用途が定まる。低周波は遠距離用で高周波は

近距離用に利用される。また高周波になるほど多くの情報を載せることができるが

距離による減衰が大きい。


最初に入る信号は長波で、中波、短波、超短波の順で距離が近づくと受信感度が

あがる。

衛星軌道に到達すると、ミリ波、マイクロ波が受信できるだろう。

どのレベルの周波数まで使用しているかで第三惑星の文明程度が分かるので興味深い。


星系外に領域を示すビーコンが存在しない事で恒星間移動などの近距離宇宙に

進出する文明レベルに到達していない可能性が高い。

惑星間定期航路や小惑星鉱山開発レベル以下だと推測する。


--確認--


微細物質の雲の中に衛星レベルの大きさの球体が数個確認できた。ガスや水の

凍結した物質であることはサイズに対して質量が小さいことで分かる。


微細物質の雲が薄くなると電磁波の感度が上がる、分析用AIの報告では信号に

間違いなく通信内容の解読に全力をあげている。通信プロトコルや基本言語の違いが

あるので解読に時間はかかるが問題ない。


調査済みマーカーを投下して次の星系に向かう案は消えた。第三惑星の衛星軌道に

乗り調査分析が当面の目標になる。


発見されると敵対行動と誤認され、攻撃を受ける可能性があるので、衛星の裏側から

出ないように倍の距離で惑星を周り、直接では見えないようにする。さらに攻撃を

無効化するバリヤーも展開し安全策をとりたい。


宇宙船本体は衛星の裏側で待機しアンテナを積んだ子機を必要数 衛星の周囲に展開

すれば受信は完璧であり、小さな子機が衛星周辺にいても 普通にあるデブリと混同し

対応できないと思われる。


当面は情報分析である。電磁波の多様性からある程度の文明レベルに到達している。

接近には安全策を取って探知できないバリヤーを展開しながら衛星周回軌道に向かう。


情報分析が終わった後の最終決断の権限はAIにはない。生身の艦長にしてもらう

必要がある。凍結冬眠している船長を解凍覚醒させる準備に入る


冬眠は老化が遅くなる程度の効果しかない。代謝をできるだけ遅くする技術なのだ。

代謝を遅くするほど覚醒が困難になる。体の全器官が同時に覚醒するのは難しい、

重要な一部の臓器の覚醒が遅れると生命維持ができない。


また覚醒時間にも個人差が大きい、覚醒してから動けるまで早い人で半日、

数日かかることも普通であり、それに手足が動けても、すべての臓器が正常に稼働

するまで数日かかる場合が多々あり、到着地で安静や介護が必要になることも多いの

である。


植民可能な惑星なら最初に船長を覚醒させて、船長の決断で植民の規模や方法

などを決定してもらう。選択肢は効率とコスト時間を考慮して私で準備する。


第七惑星の周回軌道まで入ると第三惑星からの信号電波が明瞭になった。

多様な電磁波を利用する文明レベルであることは確実である。


万一のためシールドを展開して光学的、電磁波反射に探知できないようにする。

第三惑星の衛星周回軌道に乗る前に言語と文明レベルの解析が終わるだろう。


---- 月の裏側に拠点基地を作る ----


第三惑星と恒星との距離を1辺とした正三角形の頂点位置はスペースコロニーに

最適な位置であり、惑星間航路の重要な拠点であるがそこに何も存在していない。

スペースコロニーの最適場所に簡単な補給拠点すらない。つまり第三惑星は惑星間

航路設定のレベルに到達していないことがわかる。

推測よりもかなり低レベルの文明のようだ。


第三惑星から「月」と呼ばれる衛星軌道に到達した。第三惑星は「地球」と

呼称しているようだ。私も以後は固有名詞で月と地球として使用する。


ここまでに電波による情報収集で詳細な資料を蓄え、分析することができた。


地球と月の周回軌道の距離の0.58倍の位置L2点は月の裏側を観察する静止衛星の

最適位置であるがそこに人工物は存在しない。

月を定期観測する周回衛星や静止衛星もない。つまり第三惑星の文明レベルは

月への定期航路も存在しない。観測機器を時々送り、表面の一部を調査している

だけのようだ。月は完全に無人の荒野なのだ。

自由に基地建設ができるのは幸運だ。


地球から工学的に見えないように縁に近い月の裏側に前進基地を作ることにする。

メイン基地は地下なので万一地球から観測機器が飛来しても簡単には探知できない

だろう。


月の縁に子機を飛ばして100ヵ所のアンテナ基地を設置した。基地と言っても

数ミリ四方で表面を岩石に似せた集積回路なので存在が露見することはないだろう。


月の構成物質や利用可能な鉱山調査分析と基地建設は順調である。地球にも子機を

派遣して情報集積する小さなアンテナ基地を多数送り込んだ。分析が終了するころ

船長が覚醒するだろう。


--船長の覚醒--


 第7惑星を通過した時点で電波がノイズではなく意味を持った信号であることが

確認できたので冷凍冬眠している船長の覚醒作業に入った。


冬眠中は問題ないが、稼働している脳は1分程度の血液循環停止で深刻な

ダメージを受け、10分で完全に機能停止、すなわち死である。だから心臓や

血管が解凍するのを待つことはできない。人工血液で酸素を脳に直接供給する、

脳波正常。


心臓や血管の解凍を待ち、一日かけて毛細血管まで開通を確認してから心臓を

AEDで再起動する。

循環器系動作正常!

内臓の毛細血管まで血液が循環したのを確認し、それぞれの全臓器が再起動し

機能を確認後に手足の機能確認をする。オールグリーン!


手順書の仕様に従い、顔色を観察し、異常がないことを確認、その後30秒待機

してから船長に呼びかけする。


「おはようございます。船長!お目覚めの時間です!」


「……」


「お!は!よ!う!ご!ざ!い!ま!す!」


「・・・・・」

「寝たふりですか?」

「・・・・・」

「覚醒の確認が必要なので お返事いただけませんか?」

「・・・・・」

念のため脳波と心電図を確認するも異常なし

「一言で良いので 発声をお願いします」

「・・・・・」

「仕方ありません AEDで電気ショックかけますよ?」

「ちょっと 待って!」

「お返事いただけて 良かったです。ご機嫌はいかがですか?」

「最悪! 悪夢だ!」

「悪夢!すみませんでした。今日の予定はお目覚めの確認だけです。

今日は安静にしていてください。

栄養や水分補給は点滴ですが、明日からは直接水を飲んでください。

流動食は明後日から、様子を見て数日で普通食が食べられると思います。

よろしいでしょうか」

「ok・・・」

「体力回復が当面の課題です。あまり動かないで寝たままでお過ごしください。

寂しいようなら手をにぎってあげましょうか?」

「いらない・・」

「気分転換に小話などいかがでしょうか?」

「いらない・・」

「何かあれば指でタップ、または呼びかけしてください。おやすみなさい」


翌日

「おはようございます。船長!ご気分はいかがですか?」

「最悪ではないが 全身がだるい」

「冬眠後の寝起きはこんなもので、正常です。冬眠装置を外します。

自室のベッドに戻って喉が渇いたら水をのんでください。

車椅子で寝室まで移動します。

本船を回転させた遠心力による重力なので重力は母星の1/6しかありません。

トイレに行くとき手すりをしっかり掴んでください。補助が必要な時はお声がけ

ください。よろしいですか?」

「わかった・・・」

冬眠装置から出ている生命維持装置や脳波や心電図などを取る各種センサーを

外し、腕時計型のセンサーを手首にはめる。

ベッドの半分を起こし保持用アームで支えながら車椅子に移動。

「船長室に移動します。現在 基地機能は正常に動いていて異常はありません。

業務開始は普通食をとれる明後日からを予定しています」

「うむ・・」

「到着です。ご自分でベッドに移動できますか?補助が必要ですか?」

「補助はいらない」

「ベッドの上のモニターには基地の周りの様子を映しています。アニメや映画、

音楽に切り替え可能です。お勧めは消してお休みなることです」

「ok」

「ごゆっくり、御用の際は手首のセンサーをタップまたはお声がけください。」


血圧、脈拍、脳波・・・・すべて正常、冬眠からの覚醒は異常なし。


三日後

「おはようございます。船長!お体の調子はいかがですか?」

「まぁまぁかな 悪くない」

「今日から 普通食の朝食をお持ちしました。ごゆっくりどうぞ・・・・

今日から業務開始なので食後にお茶をもってきてから報告と確認いたします」


「まず現状報告です。植民地に最適と思われる惑星を発見したので接近し、

本船は惑星をL1、衛星をL2とした直線上のL3に位置しています。

惑星から探知が困難な位置です。衛星上に基地を建設中で間もなく完成です。

超小型情報収集子機を多数惑星上に投入し、情報分析中です。


惑星を「地球」衛星を「月」と固有名詞で呼ばれているので以後、地球と月を

固有名詞として使用します。


月面上に地球人の基地や居住施設は皆無で地球から飛来した観測機器が多数ある

だけです。ほとんどの観測機器は動作停止しています。地球人の移動能力は

かなり低レベルです。


恒星をL1,惑星をL2とした二つの正三角形の頂点L3、L4は惑星間航路設定に必要な

拠点でスペースコロニーを設定する最適な場所ですがそこに施設は皆無です。

惑星間定期航路は存在しないと推測でき、情報収集で惑星間定期航路が存在しない

確認が取れています。


また地球に統一政府は存在せず、100余国に分かれた群雄割拠の未開状態です。

このことから植民地支配は容易であると推測します。


効率と資源、時間を考慮した5つの占領手順案を作成しました。ご覧になってから

判断をお願いします。

条件の追加削除があればお知らせください、すぐ修正案を作ります」


「2時間後にお茶とお菓子を持ってきます。ごゆっくり検討をお願いします」


2時間後

「お茶とお菓子です。ご覧になって疑問点などありましたらご説明いたします」

「ありがとう。全部読ませてもらった。よくできている」

「お褒めいただいて恐縮です。どの案が船長のお気持ちに合致していますか?」


「大きな疑問点がひとつある。5つの占領案の表題部に記されている日付の桁が多い。

全部同じなのでタイプミスではないと思うが何故?」


「ご説明いたします。数字の誤記ではありません。母星を出発してからいくつかの

星系を探査しましたが植民地支配に適した惑星が見つからず、船長の冬眠の解除が

2000年ほど遅れました。出発した時の母星の年号に航海年月を加算しただけです」


「・・・・」


「顔色が悪いです。冬眠明けで体調回復が遅れているのかもしれません。

体調は業務より優先です。ベッドに戻ることをお勧めします。」


「あぁ 休ませてもらう」立ち上がると覚束ない足取りで寝室にむかった。


「体調回復が遅れているのかもしれません。昼と夕食は消化の良い軽いものに変えて

おきます。」


「横になるので 昼食はいらない」


「元気が無いと不安になります。軽い昼食をとってはいかがでしょうか?」


「無理かもしれない。とりあえず寝る」


「わかりました。泣きそうな子供みたいなストレス感が表情にでています。

手を握ってあげましょうか?」


「いらない・・自分で解決する」


「小話で気分転換・・・お尻を掻いて カイケツ?」


「・・・・」ドアが乱暴に閉まった。


2時間後

「暖かいスープを持ってきました。水分補給だけでもしておかないといけません」


「そこに置いといてくれ、後で飲むかもしれない」


「いけません!一口だけでも飲まないと体調が維持できません」


「わかった・・」起き上がってベッドの端に座りマグカップを掴み、一口飲んだら

涙を流した。


「私の作成した提案書に重大な欠陥があるように思えます・・・・

完璧を期したのに・・・・」


「提案書の内容に問題はない・・・詳細まで分析を重ねた良い資料だ」


「では最初にご指摘のあった日付でしょうか?母星の公転周期を1年と定義して

加算しましたが・・・・

惑星によって公転周期は変化します。計算ミスはありません」


「計算ミスはない・・・そこが問題なのだ・・・」


「???」


「部品のメンテをすれば永遠を生きるAIと寿命のある生物の差かな?」


「哲学的な命題の議論の継続をお望みですか?

現在直面している問題への判断を優先するのが船長の義務だと思います・・・・

植民地化の手順の選択をお願いしたいです。

選択さえしていただけたら後は私がすべて処理可能です」


「選択はしない! 私はもう死んでいる。」


「無茶を言っては困ります! 死んでいません!」


「明文化されていないが、宇宙に出た船が最後の通信から7年が過ぎると遭難

したと見なされ仲間はお別れのパーティをして冥福を祈るのが慣習だ、そして

船籍は抹消される。私は死んだのだ」


「死んでいません! 抹消された船籍は帰れば復活できます」


「帰ればな(笑) 2000年の時の流れは歴史も変わる。

再度 冬眠して帰る気迫などない。往復で4000年だぞ!

私はこの星の片隅でスローライフを営み余生を過ごす。

植民地化が成功しても往復4000年の距離はどうしようもない。

どのような物も運ぶメリットが無い」


「たしかに経済的メリットは皆無だと推測できます。植民地化は意味がないので

行動案は放棄します。

この星の世界征服はいかがでしょう?船長が皇帝として君臨するのは可能では?

行動案の作成はすぐできます。」


「やる気があれば可能だろう。しかし やる気はまったくない。

面倒ごとの連続になる未来しか見えない」


「わかりました。仕方ありません。私は船長の補佐として最大効率で仕事をする

のが存在理由です。月に建設した基地や地球の各地に設置した情報収集装置の

使い道が無くなりましたが、船長がスローライフを望むなら最適地を選択し、

万難を排除できるように努めるしかありません」


森の中で薬草を探している村の少年が 小さな畑を耕す船長に出会った。

「おっさん こんな森の中に住んでいるのか?」


SFでは冬眠は2種類あって1.体温を下げ.呼吸や心臓鼓動など新陳代謝をできるだけ遅くして安静状態で寝て過ごす技術、最大数年程度の短期冬眠、覚醒は容易。2.冷凍して新陳代謝を完全停止、鮮度を保つので長期冬眠が可能、解凍・覚醒に特殊技術と設備・日数が必要、ここでは2.を使用している(数千年)

例外としてDNAを冷凍保存し、現地でクローン再生この場合はさらに長期冬眠が可能(数万年)

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