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転生したら猛毒ハーレム♡  作者: たんすい
第3章:アマゾネスの戦士と新たな拠点
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第31話:デッドリィ・バインの新拠点

ショウコとの穏やかな朝食を終えた俺は、すぐに街の宿へ向かった。

仲間たちに、俺たちの新しい「家」ができたことを報告するためだ。


「――というわけで、今日から町外れの屋敷が俺たちの本拠地になった」


俺の説明に、三者三様の反応が返ってきた。


「まぁ! ご主人様ったら、知らない間にちゃっかり新しいお城を手に入れていたんですのね♡ さすがですわ!」

ファカは目を輝かせ、早くも新しい生活に胸を躍らせている。


「主様……わたくしたちにも、帰る場所ができたのですね」

ムーは大きな瞳を潤ませ、心から安堵したように微笑んだ。


「……メイドもいるのか。つまり、飯の心配はいらねぇってことだな」

サリヴァはぶっきらぼうに言いながらも、その口元はわずかに緩んでいた。


こうして俺たちは、指名手配犯から一転、街の英雄として――

ヴァリス北西に佇む壮麗な屋敷へと居を移すことになった。



屋敷に到着すると、あまりの大きさに皆、あっけにとられていた。


「まさか、このような立派な屋敷だなんて思ってもいませんでしたわ」

「主様、本当にすごいお屋敷です。私たちが本当に棲んでもよろしいのでしょうか?」

「……チッ、無駄に広いな。まあ、剣を振る場所には困らなそうだが」


三者三様の感想が漏れる中、ショウコが少し緊張した面持ちで、しかし深々と頭を下げて出迎えた。


「紹介するよ。俺が昔飼育していたショウテデニィのショウコだ。みんな仲良くしてやってくれ」

「皆様、ようこそおいでくださいました。わたくし、この屋敷の管理をしておりますショウコと申します。今日から、皆様のお世話をさせていただきます」

「あら、ご丁寧にどうも。わたくしはファカ。よろしくね、ショウコ」


ファカは優雅に微笑み返し、すっかり女主人の風格だ。


「ムーです。よろしくお願いします、です」

ムーは少し照れくさそうに頭を下げる。

「……サリヴァだ。世話になる」


サリヴァは視線を合わせず、ぶっきらぼうに答えた。

こうして、俺と四人の美女たち――デッドリィ・バインの、奇妙で騒がしい共同生活が幕を開けた。


そして、その共同生活は、予想通りというか、予想以上に騒がしいものだった。


朝、目覚めると、なぜか俺の腕枕に誰かがいる。

「……寝相が悪いだけだ。勘違いするな」

サリヴァよ、俺の腕をがっちり抱きしめながら言うセリフじゃないだろそれ。


食卓では、ショウコとムーが俺の隣をめぐって椅子を引っ張り合うのが日課になった。

「主様へのお給仕はわたくしがやりますです!」

「それはメイドである私のお仕事です。ムーさんはお席にお着きください」


ファカはそんな光景を眺めながら静かに紅茶を飲んでいる。

「この争い、毎朝続きますわね。……ふふっ、興味深いですわ」

と、完全に観察者ポジションだ。たまにはお前も参加していいんだぞ?


風呂場では、ムーが泡まみれで滑って俺に突っ込んできては、

「きゃっ! 主様ごめんなさいです!」

と、不可抗力のラッキースケベが頻発し、それを見たサリヴァがタオルを投げてくる。

「……お前は風呂くらい一人で入れ」

いや、タオルはありがたい。だが、それはツンデレというやつじゃないか?


書庫を覗けば、ファカが古代の魔術書を読み漁っている。

「ご主人様、ちょうどいいところに。この呪文を試したいのですが、少しそこに立っていただけませんこと?」

俺を実験台にするのはやめてくれ。


庭ではムーとショウコが花の名前を教え合いながら楽しそうだ。

「このお花、ムーさんに似ていませんか?とても可愛らしいです」

「あはっ……では、このトゲトゲの植物はサリヴァ様みたいですね?」

「……聞こえてますわよ」

木陰からサリヴァの睨む声が飛んでくる。でも、手にしたジョウロで花に水をやる姿は、どう見ても優しい。


そして夜は、暖炉の前に全員が自然と集まる。

ショウコが膝枕を申し出て、ムーが俺の髪を梳いてくれて、ファカが「本日の魔術研究成果報告」と称したミニ講座を始める。

サリヴァは黙って火を見つめているが、俺が小さくくしゃみをすると、

「……風邪をひくな」

と、ぶっきらぼうに毛布をかけてくれる。もうツンデレ確定だ。


(騒がしい。うるさい。落ち着かない。でも――なんだこの、とんでもない幸福感は。俺、異世界で人生のピークを迎えているんじゃないか?)


誰もが、この平和な日常を享受しているように見えた。

……だが、ファカだけは違った。


暖炉の火に照らされ談笑する仲間たちの中で、彼女の視線は、時折ふっと遠くのサリヴァへと向けられる。その表情には、仲間を守るという強い決意の影が浮かんでいた。暴走する仲間から、どうやって全員を守るのか。その答えを探すかのように。


穏やかな笑顔の裏で、彼女の瞳には常に深い憂いの色が宿っていた。

ヒドラとの死闘。なすすべもなく目の前で死んだ俺の姿。そして、理性を失い仲間へ牙を剥いたサリヴァ。

あの光景が、悪夢のように脳裏に焼き付いて離れないのだ。


(今のままでは駄目……このままでは、またご主人様を危険な目に遭わせてしまう。もっと私に力がなければ、この温かい日常は守り切れない……!)

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