第9話 『召喚状が届いた……』
第9話
『召喚状が届いた……』
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数日ぶりに静かな朝を迎えられると思っていた。
町で崇められた日から三日間、俺は屋敷の自室にこもり、ひたすら胃をさすって過ごした。
屋敷の外では相変わらず人が集まり、毎日「神童様に会わせてください」と叫んでいる。
俺はただの6歳児。神童じゃないし、加護なんて出せない。
……でも誰も信じちゃくれない。
(頼むから……これ以上騒ぎが大きくなりませんように……)
そんな願いは、やっぱり届かなかった。
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昼前、執事が青ざめた顔で父上の部屋に駆け込んできた。
「お、お手紙です……王都からの……紋章は、王宮のものかと……」
兄アルヴィンが真顔で手紙を受け取り、封を切る。
「……『リヒト・グランメルを正式に王都へ召喚する』……」
「……え?」
脳が一瞬、理解を拒否した。
次の瞬間、心臓がドクンと大きく跳ね、胃がギュゥゥゥッと縮んだ。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
叫ばずにはいられなかった。
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カイル兄上が手紙を奪い取って読み上げる。
「『王自らのご意向により、神童と呼ばれる御子を謁見の場に迎えたい』……だとさ」
「俺呼ばれてない!呼ばれていい存在じゃない!!」
俺は床を転げ回った。召喚?俺、何かした?いや何もしてない!拾っただけ!歩いただけ!
父上が渋い顔で腕を組む。
「……クラウスが本気で動いたか。王都が正式な召喚状を出すのは滅多にない」
「滅多にないって、なんでそれが俺に当たってんの!?外れろよそこは!!」
母上はのんびりほわほわ。
「リヒちゃん、王都デビューね〜♡」
「いやぁぁぁぁぁ!!したくない!絶対無理!!王都怖い!!」
エミリア姉が抱きついてくる。
「リヒちゃん、王様に会えるんだね〜♡」
いやもう会ったし!しかも普通に冒険者仲間みたいなノリだったし!もう十分だよ!
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さらに追い打ちのように、王都から噂が届く。
アルヴィン兄上が別の手紙を開く。
「『神童を我が家の養子に』って書いてあるぞ……これ、某侯爵家からだ」
「ええええ!?なんで養子!?俺まだ家族と一緒にいたいよ!!」
カイル兄上が苦笑しながら別の手紙を読む。
「こっちは“誇張された噂だ、証拠を出せ”って嫌味を言ってる貴族だな」
「……俺もう王都行きたくない……絶対嫌がらせされる未来見える……」
胃がキリキリと音を立てる。
俺は丸くなって床に倒れ込んだ。
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父上がため息をついた。
「……これ以上勝手に動かれる前に、こっちも手を打たないとな」
マルタばあちゃんが腕を組む。
「ほっほ、ギルドとわしらで動いてやろう。変な連中がリヒちゃんを好き勝手しないようにな」
俺は顔を上げて必死に訴える。
「やめて!裏で動くとか絶対噂がもっと大きくなるやつだから!!」
誰も聞いてくれない。家族は真剣、師匠はやる気満々。
俺だけが必死に抵抗しているのに、世界はどんどん暴走していく。
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その日の夜、カイル兄上がぽつりと呟いた。
「王都行き、覚悟しといたほうがいいな」
「……もう平穏に生きる未来、完全に消えた気がする……」
俺は布団をかぶって泣きそうになった。
安全第一で静かに暮らすはずだった異世界ライフ。
気がつけば“神の子”だの“国宝級”だの言われて、ついには王都に召喚状まで届く。
俺の準備最優先計画は、完全に崩壊した。
胃の奥がずーんと重い。
このままだと、平穏を守る前に俺の胃が寿命を迎えそうだった。
こうして俺は、嫌がる暇もなく、王都行きが避けられない未来に引きずり込まれていくのだった。
読んでいただきありがとうございます。
本作品は生成AIと協力して執筆しています。
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