表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

79/98

第8話 『町で崇められる日常、本人パニック』



噂が王都に飛んでから、一週間が経った。


この一週間、俺はほぼ屋敷から一歩も出ず、胃薬が欲しくなる毎日を過ごしていた。

何をしても落ち着かない。

剣の素振りをしても胃が痛い。

薬草を仕分けしても胃が痛い。

訓練しても胃が痛い。


(頼むから、もう噂が落ち着いてますように……)


今日、ついに薬草の納品日が来た。

俺はこっそり行きたかったけど、師匠――マルタばあちゃん――が「ついていくぞ」と言ってくれたので、二人で町へ向かうことになった。


ただ薬草をギルドに納品して、すぐ帰るだけ。

それだけだ。

安全第一。誰にも見られずに帰る。


……そのはずだった。



町に着いた瞬間、俺は足を止めた。


道の両側に、人、人、人。

なんでこんなに人が集まってるの?


俺が視線を感じて顔を上げると、みんなが一斉にこちらを見て、頭を下げたり、手を合わせたり、子供を抱えて差し出したりした。


「神の子様だ……!」

「祝福を、この子に加護を……!」

「王様が認めた奇跡の御子だ……!」


「……はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」


意味がわからなかった。

ただの薬草納品だよ!?

俺、ただの6歳児だよ!?

後光が見えるって何!?太陽が逆光なだけでしょ!?!


胃がきしむ。足が震える。

俺はばあちゃんのマントをぎゅっと掴んだ。


「ば、ばあちゃん……これ、なに……?」


「ほっほ、ありがたいことじゃのう」


ありがたくない!ありがたさゼロだよ!

俺は巡礼の対象になりたいんじゃない!

静かに、地味に、平穏に生きたいだけなんだ!



歩き出すと、周りの人たちが次々と跪いた。


「神童様!この子を救ってください!」

「祝福の力を一目見せてください!」

「加護を授けてください!」


「ち、違います!俺はただ薬草拾ってるだけです!」


「謙虚すぎる……本物の神童だ……!」


いや、だから違うってばぁぁぁぁ!!

俺の言葉は一切届かない。全部「謙虚」に変換される。

胃がギュウゥゥと縮んでいく。



ギルドに入るまでに何度も足止めを食らった。

子供を抱えた母親、ひざまずく老人、遠くから拝む人。

俺は完全に巡礼対象になっていた。


やっとの思いでギルドに入ると、職員が神妙な顔で迎えた。


「リヒト坊ちゃん……いえ、神童様。町中があなたを崇めております」


「やめてください!呼び方が重すぎます!!」


「ですが、王都の新聞で“神の子”と報じられてしまいましたから……もう誰も止められません」


俺は机に突っ伏した。胃が死ぬ。もう完全に死んだ。



帰り道、兄アルヴィンが迎えに来て肩を叩いた。


「王都の貴族が“神童に会わせろ”って騒ぎ始めてるらしいぞ」


「やだ……絶対会いたくない……」


カイル兄上が冷静に言う。


「噂に嫉妬した貴族が嫌がらせしてるって話もある。正式な召喚状が届く日も近いな」


「いやだぁぁぁぁぁ!!王都なんか行きたくない!!」


父上が渋い顔で頷く。


「……師匠とギルドで裏から対策を考える必要があるかもしれん」


師匠はにこやかに笑う。


「ほっほ、わしらがなんとかしてやろう」


いや、それって絶対に噂がもっと加速するやつだよね!?

胃がもう転生2回目ルートに行きそうなくらい痛いんですけど!



屋敷に帰っても群衆は門の前に残っていた。

「神童様に会わせてください!」

「祝福を!」

「せめて姿だけでも!」


俺はカーテンの隙間から覗いて、青ざめた。


(これもう、普通に町に出られないじゃん……安全第一どころか、外出が命懸けじゃん……)


胃の平穏計画が遠のいていくのを感じながら、俺は頭を抱えた。


こうして、「王都召喚状」と「師匠とギルドの隠密対応」のフラグがしっかり立つことになるのだった。


読んでいただきありがとうございます。

本作品は生成AIと協力して執筆しています。


コメントくださぁぁぁぁぁい orz

評価お願いしますーーーorz

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ