第7話 『噂が国中に広まる』
王様が帰っていった翌日。屋敷は一見平穏を取り戻したように見えたが、俺の胃は一切平穏じゃなかった。昨日からずっとキリキリ痛む。絶対に何か起きる予感がしてならない。
午前中、予感は現実になった。アルヴィン兄上が持ってきた王都新聞を広げて目を丸くする。
「『神の子リヒト、王が認めし祝福の御子』だって」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」
耳を疑った。俺が神の子?祝福の御子?意味がわからない。昨日は王様と父上が“昔の酒場仲間”みたいなノリで話してただけだよな!?どこに神様要素があった?
カイル兄上が別の手紙を開く。
「『森が神域化し、魔物が退き、薬草は神光を放つ――王直々に噂を確かめるため訪問』」
俺は机に突っ伏した。
「王様ぁぁぁぁ!絶対余計なこと言ったぁぁぁ!」
昼過ぎには家の前に人が集まり出した。遠くの町から馬車で来た人たちが「神童を一目見たい」と押し寄せる。
「王が認めた神の子様はこの屋敷か!」
「祝福を分けてください!」
「子供の命の守り神だって聞きました!」
俺は窓から覗きながら震えた。昨日まで普通の領主の屋敷だったのに、今日は巡礼地みたいになっている。
マルタばあちゃんがのんきに笑う。
「ほっほ、ありがたいことじゃのう」
「ありがたくないです!俺の胃が死にます!」
夕方には王都の貴族からの手紙まで届いた。アルヴィン兄上が読み上げる。
「『陛下が動かれるほどの子供がいるとは存じ上げず、我が家の失態です。ぜひ今後、我が家とも親交を――』」
「いらない!親交なんかいらないからぁぁぁ!」
カイル兄上が肩をすくめる。
「これ、絶対そのうち嫉妬した貴族が出てくるな」
「フラグ立てないでぇぇぇ!」
母上はほわほわ笑顔。
「リヒちゃん、もう国民の希望になっちゃったのね〜♡」
「望んでない!安全に生きたいだけなんですけど!?」
エミリア姉はキラキラした目で抱きついてくる。
「リヒちゃん、国中の天使だよ〜♡」
天使じゃない。ただの一般6歳児だ。誰も現実を見てくれない。
父上が渋い顔で呟く。
「……王都から正式な使者が来るのは時間の問題だな」
「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
夜、アルヴィン兄上が新しい速報を持ってくる。
「『神の子リヒト、森の守護者。王家が庇護を表明か?』」
「なんで守護者!?俺ただの散歩ルート作っただけだってば!」
「王家が噂に関われば、貴族社会はもっと動くな」カイル兄上が苦笑する。
「もう王都なんか行きたくない……」
父上が重い声で言う。
「……そのうち召喚状が来るぞ」
俺は床に崩れ落ちた。
ああもう無理だ。平和で安全に暮らしたいだけなのに、俺の平穏計画は完全に崩壊した。胃が死ぬ前に、二回目の転生ルートを真剣に検討したくなった。
こうして、王都新聞を皮切りに噂は国中を駆け巡り、貴族たちを巻き込んだ大騒動の引き金が引かれたのだった。
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