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第4話 『商人たちの来訪、森が聖地扱いされ始める』



朝から屋敷の前が騒がしかった。

「お客さん?」なんて穏やかなもんじゃない。

門の外からは怒鳴り声……いや、熱狂的な声が飛び交っていた。


「坊ちゃんにお会いしたい!」

「神域薬草を譲ってほしい!」

「森の祝福を分けていただきたい!」


胃が、きしむ。いや、もうギリギリ。

昨日の地獄錬金訓練で消耗したばかりなのに、今日はこれか。


カーテンの隙間からこっそり外を覗くと、門前に馬車や荷車がずらっと並んでいた。

どう見ても遠方から来た商人たちの大群だ。


「……なんでこうなるの……」


兄アルヴィンが後ろから覗き込み、にやりと笑った。


「お前、やらかしたな。昨日の納品、領内どころか周辺の町にまで噂が走ったらしい」


「いやいやいや、俺ただ薬草拾っただけだよ!?普通に森に入って、普通に採ってきただけ!」


カイル兄上が肩をすくめる。


「普通の薬草が、あそこまで光り輝いて、魔物が消えた道の上で採れるか?」


「…………」


そう言われても知らないんだ。

俺がやったのは安全確認だけで、特別なことは何もしてない。

森が勝手に安全になってるのも、薬草がやたら元気なのも理由は不明。

でも、絶対俺のせいじゃない。断言できる。



父上が門の外に出て、商人たちと対峙した。


「息子はまだ6歳だ。取引はギルドを通してくれ」


商人たちは引かない。


「森が浄化されたのは坊ちゃんのお力だと聞きました!」

「魔物がいなくなり、道が整備され、薬草がまるで神の恵みのように光ると!」

「どうか、祝福を分けてください!」


……祝福?俺の?そんな機能ついてないからな!?

俺の内心ツッコミもむなしく、話はどんどん大げさになっていく。


兄カイルが小声で呟く。


「もう“聖地”って呼ばれてるな、あれ」


「やめて!それ以上は俺の胃が死ぬ!」



母上は相変わらずほわほわした笑みで俺の肩を撫でる。


「リヒちゃん、神様に愛された子なんだわ〜♡」


「いや、絶対違うからね!?」


エミリア姉までキラキラした目で言う。


「リヒちゃん、町のみんなを幸せにしちゃうんだね〜♡」


俺は両手で頭を抱えた。

お願いだから、誰か一人でいいから現実を見てくれ!



そのとき、森から帰ってきた冒険者が商人たちに話しかけた。


「間違いねぇ、坊ちゃんが通った道だけは魔物が寄りつかねぇし、薬草が不思議なほど元気だった」


商人たちの目がさらに輝く。


「やはり神童だ!」

「この森は祝福の地だ!」

「巡礼地として価値がある!」


俺はその場で崩れ落ちそうになった。

知らない。理由なんか知らない!

俺はただ道を歩いただけ!拾っただけ!

なんでこんな神話みたいに話が進化してんの!?



結局、父上が「これ以上の接触は禁止」と宣言し、商人たちは渋々引き下がった。

でも去り際に聞こえる声は恐ろしい。


「やっぱり本物だな、あの坊ちゃん……」

「領地が聖域化するのも時間の問題だ……」

「王都にも伝えねば……!」


胃がギリギリ音を立てた。

お願いだから、王都には伝えるな!



屋敷の中に戻ると、じいちゃんがぼそり。


「……森、巡回増やす」


「ちょっと待って!それ絶対また“守護者伝説”を強化するやつだから!!」


マルタばあちゃんが肩を揺らして笑う。


「ほっほ、もう領地の守り神じゃのう、リヒちゃん」


「やめてぇぇぇぇ!俺はただの一般6歳児ぃぃ!!」


俺が泣きそうになったところで、父上が封書を手にして顔をしかめた。


「……ギルド本部から視察隊が来るらしい」


「うわああああああああああ!!!」


もうダメだ。俺の平穏は、今日もまた遠ざかっていった。


読んでいただきありがとうございます。

本作品は生成AIと協力して執筆しています。


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