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第3話 『錬金術じいちゃんの無言指導と基礎練習地獄』



朝。胃が痛い。

昨日のソロ納品で伝説がさらに加速し、今度はポーションまで求められた。

匿名の意味?そんなもの最初からなかった。

今日がそのツケを払う日だ。地獄の量産試験が始まる。



「……始めるぞ」


じいちゃんの声が重く落ちる。

俺は無意識に背筋を正し、作業台を見つめた。


瓶がずらり。薬草が山盛り。

いつもの無言スパルタが始まる。


一瓶目。粉を混ぜる手が震えて、泡がぶくぶく吹き出す。

じいちゃんが無言で俺を見る。その目が言っている。


(やり直せ)


「ひぃぃぃ!」


二瓶目。慎重にやったつもりが色が濁る。


「……悪い」


胃が痛い。評価が胃にくる。


三瓶目、やっと透明度がマシになる。


「……悪くない」


その一言で少しだけ救われるけど、すぐに次の材料が飛んできた。

俺は泣きそうな顔で手を動かす。



途中、ばあちゃんが顔を出した。


「どうじゃ、リヒちゃん。天才ぶりを見せとるかの?」


「死にかけてます」


「才能がありすぎてしごかれる運命じゃのう。誇らしいわい」


誇らしくない!命が危ないだけ!


兄カイルも覗きに来る。


「お、リヒト、すげーな!もう職人みたいじゃん」


泡まみれで言われても褒め言葉に聞こえない。

さらにエミリア姉が「リヒちゃん、魔法の薬を生み出してる〜♡」と抱きついてきた。

違う、魔法じゃない。半分失敗作だ。



昼を過ぎても終わらない。

俺が少しでも手を止めると、じいちゃんが無言でトントン机を叩く。

その音が死刑宣告に聞こえる。


「ひぃ……」


もう50本以上作った。腕がぷるぷる震えてる。


ばあちゃんが横でにこにこ。


「ほれ見い、冒険者でもここまで作れるやつはおらん」


「普通はやらないんですよ、こんなスパルタ……!」


でも誰も聞いてくれない。


最後の一本、なんとか成功。机の上に透明度抜群のポーションがずらりと並ぶ。

じいちゃんがそれを見て、ぼそりと一言。


「……明日から森で材料三倍」


「えぇぇぇぇぇぇ!?!?」


もう胃が爆発する。これ以上は無理だ!



そのとき、屋敷の門のほうがざわついた。

誰かが大声で叫んでいる。


「グランメル家の坊ちゃんに会わせてくれー!」

「神域薬草をぜひ譲ってくれ!」

「森を一目見たいんだ!」


商人たちの声が響いてくる。

俺の目が点になる。


「ば、ばあちゃん……」


「ほっほ、評判が広がったようじゃのう」


「やめてぇぇぇぇ!匿名の意味ぃぃぃ!」


胃がキリキリからグサグサに変わった。

俺は机に突っ伏し、天を仰いだ。


(もうやだ……森が安全地帯じゃなく、観光名所になっちまう……!)


地獄の特訓の果てに待っていたのは、さらなる誤解と大騒動の予感だった。


読んでいただきありがとうございます。

本作品は生成AIと協力して執筆しています。


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