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第6話 魔力の隠蔽スキルを覚えたら逆に怪しまれることになった件について

 ――生後11ヶ月。

 俺は今、深刻な問題に直面していた。


(もしかして……最近、魔力が漏れてないか?)


 慎重に、極限まで気配を殺して続けてきた修行。

 魔力操作、気絶、そして回復というサイクルはすっかり板につき、訓練は順調に進んでいた。……はず、だった。


(姉さんの目線がちょっと優しすぎる……。兄さんたちもやたら笑顔だし……父上まで妙に視線を合わせてくる……)


 まさか……気づかれてるのか? 俺の修行に……!


(……ダメだ! 今のままじゃ危険すぎる!)


 バレたくない。絶対に。目立ちたくないんだ。

 修行してるってバレたら、褒められるとか以前に――「期待される」じゃん!?

 それこそ一番イヤなパターンだ! プレッシャーとか絶対ムリ!


 だから俺は決意した。


(……魔力、隠そう)


 気配を消す。まるで存在していないかのように、完全に。



 とはいえ、生後11ヶ月の赤ちゃんにできることは限られている。

 でも、前世で数々の現場に対処してきた俺は考える。


 “気配”とは何か?

 それは、物理的な放出エネルギーだ。つまり、外に漏れるから感知される。


(じゃあ、漏らさなければいい。もっと内に、沈めて……収束させる!)


 魔力を使って放出する訓練ではなく、「動かさずに沈める」方向に舵を切る。

 これが予想外に効果的だった。


(……ぅぉ……沈まる……。すごく静か……!)


 まるで湖底に沈めた石のように、自分の魔力が空気に溶け込んでいく感覚。

 それと同時に、なぜか魔力量もじんわり増えていく。


(まさか、“魔力隠蔽”って成長にも繋がるのか……!?)


 俺は震えた。慎重の向こう側に、進化がある。これが真の“安全管理”だ……!



 次の日から、修行環境は劇的に改善された。

 魔力を感じられないということは、訓練中も完全に気配を消せるということ。


(ついに……“見えない修行”を手に入れた!)


 だが、そんな俺の心とは裏腹に、家族の様子はおかしくなっていった。


「最近のリヒちゃん、妙に静かじゃない?」

「ていうか……魔力量、減ってない? いや、ゼロってことある?」


 兄が測定器っぽい魔道具を持ち出し、次兄が数値をメモし始める。

 姉は「リヒちゃん、妖精さんに保護されてるのね〜♡」と天使扱いが加速する。


(……逆に怪しまれてない!?)


 俺は焦った。沈めすぎて逆に不審。

 むしろ、何も感じられないことが“異常”として捉えられてしまっていたのだ。



 その日の夜、俺は決意する。


(……これは新たなリスクだ。対策が必要だ……!)


 そして俺は、“偽装”を始めた。


 ほんのわずかに、微弱な魔力を漏らす。

 だがそれは、一般的な赤ちゃんが偶然漏らしているような、“普通のゆらぎ”を模倣した偽装魔力だ。


 呼吸と同期させ、自然に“ちょっとだけ出ているように見せる”技術。

 これはもう、スパイ映画のレベルだろう。赤ちゃんだけど。


(これで……様子見だ)



 その後、兄は「うーん……微弱だけど、確かにあるな。まあ正常範囲だな」と言い、次兄は「あー、あの異常なゼロ値は測定ミスか。びびったわ〜」と納得した様子だった。


 姉だけが「やっぱり妖精さん……♡」とブレなかったけど、それはもういい。



 リヒト、生後11ヶ月。

 魔力を隠し、偽装し、バレないための対策をさらに進化させる。


 しかし彼はまだ知らない。


 この家族、全員すでにバレてることに気づいてる。


 でも、あえて泳がせている。

 それは「気づいてるけど、黙って見守る」優しさと余裕。


 そして――何かあったら即叩き潰す“家風”である。



(……な、なんでまだバレてないんだ? よし、まだいける。もっと完璧に隠蔽しよう……!)


 今日もリヒトは、“安全第一、バレない努力”に命を懸けるのであった。


読んでいただきありがとうございます。

本作品は生成AIと協力して執筆しています。


コメントくださぁぁぁぁぁい orz

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― 新着の感想 ―
一般的な赤ちゃんが偶然漏らしているような、“普通のゆらぎ” 気になってしまいました、どうやって知った? 赤ちゃん他に居る?
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