表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

68/98

第17話 『本人だけが緊張してる件について』



今日は――町デビュー当日。


目覚めた瞬間から、胸がバクバクしていた。

いや、昨日からずっとバクバクしてる。

寝ても夢で町が爆発したり、知らない人に追いかけられたり、ニュースで見た最悪パターンが全部再生されてた。


朝、ベッドの上で小さく呟く。


「……今日は……生き残れるだろうか……」


三歳児が口にするセリフじゃない。

でも俺は本気だった。



食卓に座ってもスープが喉を通らない。

家族がじっと俺を見ている。


「リヒト、パン残すなんて珍しいな」

アルヴィン兄が心配そうに覗き込む。


「……胃が痛い……」


「三歳児が緊張性胃炎とか、聞いたことないぞ」

カイル兄が笑いをこらえている。


「町ってそんなに怖い?」

エミリア姉が首をかしげる。


「怖いに決まってるでしょ!?人が多い!馬車が暴走する!爆発物が落ちてる!知らない人がいっぱい声かけてくる!!」


家族全員、ぽかんとした顔になった。


「……前世のニュース見すぎじゃない?」

カイル兄が呆れ顔。


俺はスプーンを握りしめて小さく震えた。



食事を終えると、俺は自室にこもって準備を始めた。


「よし……非常用お菓子、よし。水筒、よし。非常時脱出地図……これは森用しかないから書き直さないと……」


紙に必死で避難経路を書き込む。

町の地図なんてないのに、想像で作り上げる。

道が三本、広場、城門、そして非常用退避ポイントを五つ設定。


(これで爆発が起きても逃げられる……多分……)


背負い袋には包帯、干し肉、縄、煙玉(自作の泥玉)、謎の木の棒まで詰め込んだ。


扉がノックされる。


「リヒト、準備できたか?」

父の声。


「……まだ!あと防弾装備が足りない!」


「防弾て何だ……」

カイル兄が吹き出す。


俺は真剣に首を振った。


「町は危険地帯なんだよ……!安全策がいくらあっても足りないんだよ……!」


部屋に入ってきた姉が袋を見て絶句した。


「……ねぇリヒちゃん、これ全部持ってくの?」


「うん、必要な備え!」


「いや三歳児の装備じゃないからこれ!」

アルヴィン兄が笑いながら袋を半分取り上げる。


「だって……だって命が……!」


涙目になった俺を見て、家族が順番に頭を撫でてくれた。


「大丈夫。今日はみんなで一緒だ」

「絶対守るから安心しろ」

「お菓子屋さんも行こうね!」


少しだけ、ほんの少しだけ不安が和らいだ。



馬車に乗り込むと、再び心臓が跳ねた。

車輪がゴトゴトと揺れる。

屋敷を出て、道が広がっていく。


俺は窓の外を見ては怯える。


「あの荷馬車……絶対スリが潜んでる……」

「あの袋、爆発物っぽい……」

「あの人、悪党の顔してる……!」


「リヒト、落ち着け。全部ただの農民だ」

カイル兄が笑う。


「リヒちゃん、怖いなら手握ってていいよ」

姉が手を差し出した。


俺はぎゅっと握った。

それでも足は震えてる。


父が前を見ながら声をかける。


「この町は領地の中心部で、俺たちが守っている。

安全だから心配するな」


「……ほんとに?」

疑いの目で見ると、アルヴィン兄が真剣に頷いた。


「もしもの時は僕が必ず守る」


少しだけ安心した……が、やっぱり不安は消えない。



町の門が見えてきた瞬間、俺の頭の中で非常ベルが鳴った。


(うわあああ……人がいっぱい……道が複雑……絶対迷子になる……絶対事件が起きる……)


俺は震える声で呟く。


「……今日は、生きて帰るのを目標にしよう……」


カイル兄が吹き出した。


「目標低っ!三歳児のセリフじゃねぇ!」


姉がクスクス笑いながら俺の肩をぽんぽん叩く。


「大丈夫。リヒちゃんがそんなに怖がらなくても、何も起きないから」


俺は小さく頷いた。

でも手はぎゅっと握ったまま離さなかった。


こうして俺の町デビューは始まった。

家族が和やかに笑う中、ひとりだけ死地に向かう戦士のような顔をしていた。


読んでいただきありがとうございます。

本作品は生成AIと協力して執筆しています。


コメントくださぁぁぁぁぁい orz

評価お願いしますーーーorz

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ