第5話 『ギルマス「よし、そろそろ森でやるかの」』 ――“伝説は水晶の向こうで量産される”
⸻
朝から妙な胸騒ぎがしていた。
目が覚めた瞬間、空気がやけにピリピリしてる。
嫌な予感しかしない。
階段を降りると、じいちゃんが無言でリュックを詰めていた。
ロープ、瓶、薬草袋、ナイフ。
サバイバル道具が揃っている。
俺、今日はただ薬草採りするだけのはずなのに!?
「……準備できたか」
「いや、まだ話が見えないんだけど!?」
返事はない。重たいリュックだけ押し付けられた。
裏庭に出ると、ばあちゃんが手を叩いた。
「おはようリヒちゃん! 今日は森に出るぞい!」
「おはようございます……えっと、裏庭じゃダメですか?」
「実地が一番早い」
「……何が早いんだろうね……?」
「成果じゃ」じいちゃんが低い声で追い打ち。
(やばい、今日生きて帰れる自信ない……!)
⸻
一方そのころ――屋敷のリビング。
父が水晶をテーブルに置き、家族が集まっていた。
「さて……今日はいよいよリヒトの修行開始だ」
母は手を合わせて笑う。
「ふふ、可愛いリヒちゃんが頑張る姿を見られるのね~」
兄二人と姉も興味津々で水晶を覗き込む。
長兄が小声で言った。
「じいちゃんとギルマスが同時に指導とか、普通じゃ有り得ないよね」
次兄がニヤリ。
「やっぱ弟、天才なんじゃね?」
姉は両手を握って目をキラキラ。
「リヒちゃん、がんばって……!」
父は真顔で水晶を見つめた。
「この子なら、何かやってくれる」
家族の期待が水晶越しに爆上がりしていた。
⸻
森の入口。
ひんやりした空気が気持ちいい。
自主訓練で何度も来てるから慣れてるけど、今日は二人が後ろにいるだけで心臓がバクバクだ。
「リヒちゃん、薬草を見つけたらやってみぃ」
「は、はい……」
いつもの場所に青い薬草を見つける。
しゃがんで、指先に魔力を流す。
雑菌が怖いから消毒。
それから摘んで、瓶に入れて、ギュッと封をする。
……ただのルーティーン。
後ろから二人の声が同時に上がった。
「……ほう」
「……悪くない」
森の奥、家から遠く離れているのに、同じタイミングで屋敷でも声が上がる。
「……なに今の速さ!?」「消毒と採取を同時にやったぞ!?」
兄たちがざわつく。
「え、あれ普通じゃないの?」姉が首をかしげる。
父が低く呟いた。
「即時解毒と殺菌……あの歳で……」
母が感動して目元を押さえる。
「天才なのね、うちの子……!」
いやいやいや!
そっちの水晶から見たらすごいかもだけど、ただの滅菌だから!
俺の世界基準では普通だから!!
⸻
次の薬草を採る。湿っているから、菌が多そう。
指先をしっかり熱くして、少しだけ魔力を強めて雑菌を焼く。
ポン、と瓶に入れて、封をキュッ。
後ろでばあちゃんが唸る。
「見事じゃ」
「……王都で売れば列ができる」じいちゃんがぼそり。
そして屋敷のリビングも同時多発テロ。
「おい見たか!? 今、毒素抜いてたぞ!」
「即座に無害化する子供とか聞いたことねぇ!」
「リヒちゃんすごい! すごいよぉ!」
「……弟、将来どころか今すでに伝説級じゃね?」
父が一言。
「これは……王族級の資質だ」
やめてくれぇぇぇぇ!!
勝手に評価がインフレしてる!
俺はただ菌が怖いだけなんだぁぁ!!
⸻
休憩中、ばあちゃんが笑顔で言った。
「リヒちゃん、もう少し奥まで行ってみるかのう」
「えっ、もう結構取ったし帰っていいんじゃ……」
「奥のほうが薬草も珍しいし、実地は深いほうがええ」
「……実地のほうが早い」じいちゃんが追い打ち。
俺が青ざめている一方、屋敷の水晶前では歓声が上がる。
「ついに奥地か!?」「四歳で奥地デビュー!?」
「英雄の始まりを見ている気がする……!」
母はうるうるしながらハンカチを握りしめる。
「リヒちゃん……立派に育って……!」
いやいやいや!!
自主訓練で奥に行ったことあるけど、あれはゆるゆる散歩だ!
今のこれはガチ修行だ!
心臓に悪いから褒めないで! 勝手に盛り上がらないでぇぇ!
⸻
そして森の奥へ連行される俺。
後ろからはギルマス&じいちゃんの圧。
屋敷からは家族の歓声。
(……なんでこうなったんだ……俺、ただの薬草摘み係のはずだったのに……!)
こうして、裏庭での平穏な修行は終わりを告げ、
俺の“ガチ森修行伝説”が、勝手に水晶の向こうで量産されていくのであった。
読んでいただきありがとうございます。
本作品は生成AIと協力して執筆しています。
コメントくださぁぁぁぁぁい orz
評価お願いしますーーーorz




