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第13話:『納品伝説、広がる噂』


「……よし、準備は整った……!」


「さあ、いくぞ……“検証開始”だ!」


「神域の真実を……この手で暴くッ!!」


──ここは森の外れ、やや広めの岩場。


駆け出し冒険者の三人組──ハク、ハツ、チャンが、見慣れた布袋を前に気合を入れていた。


「えー、まずは弟くんが使ってたっぽい布袋を再現しました!」


「わざわざ市場で似たような布探して作ったからな!」


「見た目は完璧! あとは草を入れて……」


ハクがそのへんに生えていた、普通の薬草を袋に投入。


「さあ光れ……!」


「我らの布袋で証明するんだ、“草が弟くんの袋で光る”説を!」


じーっ……


……


……


「……光らないな」


「光らないねぇ」


「どっちかというと、ちょっとしおれてきてる……」


「くそっ、やっぱ素材が違うのか!? いや!もしかして!」


チャンが叫ぶ。


「弟くんの手から“祝福”が出てた説あるよ!!」


「つまり草じゃなくて、“弟くん自身”が神だったんだ……」


「……やっぱり、そうか。いや、うすうす気づいてたよ?」


彼らの思考は、なぜか毎回“本人がすごい”方向に着地する。


◆ ◆ ◆


そんな彼らの会話──


実はすぐそばの茂みで、バッチリ聞こえていた。


「……弟くんって、神の使いなんじゃ……」


「でも姿は幼子。あれは、“人の姿を借りて現れた精霊”だよ、きっと」


「“森が整っている”のは、弟くんが歩いたあとだから……」


茂みの陰にしゃがみ込んでいるリヒトは、顔を真っ赤にして震えていた。


(な、なにそれ……!?)


(神の使い!? 精霊!? ちがうよ!!)


(ただの訓練だよ!! 呼吸法と基礎魔力制御しかしてないんだよ!?)


彼の脳内では、これまでの行動が超スピードで再生されていた。


──足場を確認して歩いた

──摘む草を選別した

──倒れそうになった石をよけた


(うわああああ!! たしかに“儀式っぽい”動きしてた!!)


(なんか俺、“すごく落ち着いた幼子”みたいに見えてたかもぉぉぉ!?)


「ふわぁっ……っっぷしゅ!!」


盛大に泡を吹いて、地面に座り込むリヒト。


(これはまずい。これはマジでまずいぞ!!)


◆ ◆ ◆


その夜。


リヒトは領主邸の自室で、ベッドにうつ伏せになりながら悩んでいた。


(……隠してきたけど、これもう無理だ)


(だって、ギルドでも“弟くん納品伝説”みたいになってるらしいし……)


兄たちがこっそり話していたのを、昨日うっかり聞いてしまった。


「また納品袋の草、光ってたってさ」

「弟くん本人は無自覚っぽいけど……まあ、バレないはずがないよね〜」


(バレてたーーーーーー!?!?!?)


(ま、まだ隠し通せるって信じてたのにぃぃぃ!!)


しかし、こうも周囲がザワついていると、もはや“何も知らないフリ”を続けるのも不自然だった。


(……よし、言おう)


(“ちょっとだけ魔法の練習してます”って)


(それぐらいなら、きっとセーフ!)


(むしろ正直に言ったほうが信用される!!)


リヒトは慎重派らしく、台詞の練習を3回心の中で繰り返してから──

小さくこぶしを握りしめた。


(明日、言おう)


(魔法のことを……ちょっとだけ!)


(※あくまで、ちょっとだけ!!)


◆ ◆ ◆


──翌朝。


「おはようございます、リヒトくん」


「おはよう、リヒちゃ〜ん!」


「……あっ、おはよ……」


家族が集まる朝食の席。


パンのいい匂い、スープの湯気。


温かな空気の中で、リヒトはそっと意を決して口を開いた。


「……あのね」


「ぼく……ちょっとだけ、魔法の練習してるの」


家族の反応は──


(※第14話『訓練してます!って言ったら……』へつづく)

読んでいただきありがとうございます。

本作品は生成AIと協力して執筆しています。


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