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第6話 『駆け出し三人組、目撃する』


「ハク、あれ……見えたか?」


「……見えなかった。でも、確かに“いた”」


 森の中。陽も傾き始めた静かな時間。


 薬草採取に来ていた、冒険者ギルド登録済みの新人三人組――

 ハク(白髪・中二病)、ハツ(常識人)、チャン(天然)――は、偶然とんでもない存在を“目撃”してしまっていた。


「オレ、見間違いじゃないと思う。あの薬草の群れの中に、何かが動いた」

「気配、完全にゼロだった。視線逸らしたらいなくなってたし……」

「ぽわ〜って光ってた〜♪」


「「光ってねぇ!!」」


 三人は慌てて、草むらの影からそっと顔を出す。


 そこにいたのは――幼児サイズの、小さな影。


 しかし、その動きは信じられないほど洗練されていた。


 薬草の葉の揺れに合わせて屈み、足音をまったく立てずに移動し、

 まるで風に紛れるように消えたり現れたりする。


「いやいやおかしいだろ!? なんで“あんな小さい子”が、あんな動きできるんだよ」

「見失った。……でも絶対に、そこにいた。オレの勘がそう言ってる」

「でもね〜、空気がふわっとしてた〜。なんか“神様の子”っぽかった〜♪」


「「神様の子なんていねぇよ!!!」」



 その頃、リヒト本人は――


(あっ、葉の裏に斑点……これ、たぶん毒草)


 地面にぺたんと座り込み、真剣に葉っぱを見比べていた。


(茎の色と手触り、根の形状……似てるけど、微妙に違う……これが見分けポイントか)


 気配遮断は完了。風の流れに合わせて息を潜めていたので、周囲からはまったく気づかれない。


 それが、結果的に**完全な“存在感ゼロの怪しい動き”**となってしまっていた。


(よし、サンプルは十分。今日の採取はこれで終了……慎重に、ゆっくり撤収……)


 ぴたっ。すっ……。


 その一歩さえも、慎重すぎるがゆえに“プロの暗殺者”のような動きに。



「なぁ、あれ本当に人間か?」

「見た目は子供。でも気配はベテランの気配遮断だぞ……」

「ぽわっ……ってしたね〜♪」


「「だから光ってねぇって!!」」


 三人はそのまま、茂みの陰からリヒトを最後まで見守った。

 見守ったというより、目を離せなかったというほうが正しい。


 そして、リヒトが何もない風の流れに身を溶かすように“すっ”と姿を消した瞬間――


「消えた……!」

「いやいや、そんなバカな……」

「これはもう……神域では!?」


「「神域じゃないってば!!!!」」


 でも、その言葉を言いながらも、二人は確かに“ただの森とは違う空気”を感じていた。


 風の流れ。空気の揺れ。魔力の微細な波――


「なぁ……ここって、昔から“普通の森”だったよな?」


「ああ。でも……今日のは、ちょっと違った」


「光ってたからじゃない?」


「「光ってねぇっつってんだろチャン!!」」



 薬草採取を終えたリヒトが森をあとにした直後、三人組は小さくうなずき合った。


「オレたち、今日……とんでもないもん見たよな」

「あれ、ギルドで話しても信じてもらえないぞ」

「でも、伝えなきゃ……あの森には、“何かがいる”って……」


「いたよ〜。伝説の子が♪」


「「伝説っておまえが作ってるんだよチャン!!!!」」


 だがそのとき、すでに――

 噂の火種は確かに灯っていた。


 そして次回、これが“ギルドに伝わった結果”――リヒトという少年が、


『神域に近い森に現れた、神秘の子供』

『光りながら消える、気配を持たぬ者』

『ぽわっとしてて、かわいい。ヤバい』


 と、**わりとひどい方向で伝説化されてしまうことになるのであった。



▶ 次回:第7話『伝説の子供(※実在)を見た』

ギルドで拡散される“奇妙な噂”。目撃者はごく普通の駆け出し冒険者三人組――の、はずだった。


読んでいただきありがとうございます。

本作品は生成AIと協力して執筆しています。


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