情を誘う湿度
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛です。R15です。
女の子が誘ってる話があります。
苦手な方はご注意下さい。
今回は割とリアル寄りなんじゃないですかね。
男の人の反応。どうだろ。
水無月、というのは雨の季節である。外を見れば曇天が包み、霧雨の様な雨がずっと街を覆っている。そうして影響を受けているのは、同棲中の女だった。本日も体調不良とまで行かずとも、ぼーっとしている事が増えた。室内のソファで体育座りをして、うとうとと船を漕いでいる。
「眠いのか?」
「んー……」
歯切れの悪い返事が一つ。瞳は微睡みを映し、ただぼんやりと俺の方を見詰めてくる。隣に座ると、こてんと体重を預け、落ち着いた様に瞼を閉ざし始めた。赤ん坊の様な表情で、寝息を立て始めた。
流石にこのままでは体が辛いだろうからと、丸まった体抱き込んで、そのままベッドへ。真上に転がして、羽毛布団を掛けてやる。そのまま部屋を去ろうとした時だった。腕を掴まれて、そのまま引き寄せられた。バランスを崩して、そのまま女の体に向かって倒れ込む。
「……なっ」
「一緒に寝よ?」
胸元に倒れ込んだ俺を胸元で受け止めると、そのまま共に布団の上に転がった。
梅雨は、涼しい。暑くは、無い。けれども余りある湿度が、暑さと同等の不快感を伴う。故に錯覚する。女の汗まみれな肌が吸い付く感触とか、本能を刺激する特有の体臭とか。夜に互いにくちゃくちゃになって、溶け合った記憶とか。
「ん……やっぱり男の人、だね」
俺の体に触れながら下へと手を滑らせて、そろりと股内を掠めた。誘っているのだと思う。思い切り。今はそんな時間じゃないのに。それでも欲求というのは、あまりにも素直で早く女を食いたいと全身の体温を上げる。
「当たり前だろ……。清廉潔白だと思ってんのか……」
「私が寝落ちしても、好きに弄って良いからね。君なら……全然……ん……」
その会話が最後。抱え込んだ腕の力が緩まって、全身がベッドへと沈んで行く。
信頼……されているのだとは思う。寝込み襲っても許されると、こうして宣言されるくらいには。それは嬉しい。死ぬほど嬉しい。暫くの理性と本能との葛藤の末……。
此奴が何時も俺の元から逃げ出す様に、頭を振って抜け出すと、羽毛布団を掛けてやる。それから上に覆いかぶさって、キスを一つ。力の抜けた舌先をそっと絡ませ合う。噛み付いて、吸い上げて。出来るだけ起こさない様に。
「トイレ行ったら帰るから。悪いな」
オマケ
「夜の楽しみにとっとく事にした」
「そっか。でも手を出しても怒らないよ。丁寧に丁重に扱ってくれそうだから。私が起きないように」
私の彼氏はとても可愛い、人間的な本能を持った人。
よく出来た彼氏だとは思ってますよ。
大抵の事は人並み以上に出来ますし。気にしないし。
でも男の人だから、人間だから。(ここ大事)
情交に限っては、性欲ないキャラにしたくない。
初っ端から飛ばした事も理由の一つですが。
行動的にこれが正解かは分かりません。
多くの男性の方がそうするかも分かりません。
個人的には、そのままもつれ込んでも、御の字ですが。
最初に許可とってるし。
幻想奇譚、本日は難しいですね〜。
渡、凄く眠そうだったので、風景描写よりも心理描写メインになりそうです。
まぁ、気が向いたら。