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補足・蛇足・末尾を汚すインクの滲み

※舞台裏を収録したおまけのようなものです。ご興味のある方はご覧ください。

作品・世界観・キャラクターなどの設定解説。一部、裏話。

思いつくまま、適当に書きます。



Q1「最後まで読んだけどタイトルの意味がわかりません」

A1「前半の『天使たちのタナトフォビア』はアンジェ目線、後半の『《少年少女》と《欲望少女》の都会に行きたいファンタジー』はニコル目線のタイトルです。それぞれの性格、旅する目的を表しています」



Q2「作品のテーマがわかりません。何がしたかったんですか?」

A2(表)「実感を伴う体験を通じて経験を積むことの大切さ(アンジェやニコルの精神的変化①)、積んだ経験を基に後進を教育することの重要性(エイドリアンによる魔王討伐②)」


①アンジェは旅を通じて挫折し、身の丈に合った行動を心がけるようになり、成功者になりました。

ニコルは旅を通じて挫折から立ち直り、自分を卑下する言動が減っていき、成功者になりました。

方向は正反対ですが、2人とも精神的に成長して、安定した心を持った大人になったのです。


②旅の中で得た魔法や剣術、挫折した経験、悪魔や人というわかりやすい区分に頼らない対人関係などを、2人はエイドリアンに説きました。結果、エイドリアンは魔王を倒し、人々に慕われる、素晴らしい大人に育ちました。


A2(裏)「可愛い女の子がぐちゃぐちゃに傷つきながら生にしがみつく姿が見たかった」

趣味の作品ですから、これが1番の理由です。ごめんなさい。



Q3「誰が強くて誰が弱いのかわからん」

A3「勝負は才能と鍛錬で8割。残りは相性と運。そんな世界です」


以下は魔法を考慮しない肉弾戦だけの比較です。


最終回ニコル>最終回エイドリアン>魔王>ニーナ>ドイル>ガシャンドクロ

>>《世界最上位の壁》>>

極大豪炎大魔王エイドリオンN>エコー>本編ニコル>マンモン>アルミニウス>バツザン>ドムジ

>>《強者の壁》>>

シュンカ>義手ビビアン>モズメ>枝ナターリア>アンジェ


こんな感じです。


魔法については相性や繊細さ、出力、使える種類など考慮するべき点が多く、簡単には比べられません。

出力でざっと並べてみると……。


フニフニ

>>《次元跳躍者の壁》>>

エピローグアンジェ

>>《宇宙規模の壁》>>

最終回アンジェ>魔王>最終回エイドリアン

>>《惑星最上位の壁》>>

ニーナ>幼女エイドリアン

>>《大陸最上位の壁》>>

本編アンジェ>モズメ>エコー>マンモン>ビビアン

>>《兵器の壁》>>

バツザン>ガシャンドクロ>ドイル>ドムジ

>>《武器の壁》>>

その他


……頭が痛くなってきたのでここまでです。

使える種類などを考慮すると、また違う結果になります。



Q4「フニフニって結局なんだったの?」

A4「並行世界を渡り歩き、魔力の存在を伝えて回る不定型生物」


フニフニの目的は「魔力の普及」。

フニフニの肉体は不安定な魔力でできており、魔力が薄い場所では生息できない。魔法を用いた文明が広がれば、縄張りも広くなる。

代々の魔王に声をかけ、煽動してきた。魔王が暴れれば、魔力の強さが各地に知れ渡る。魔力を下地にした武力を得ようとする者が増える。

一方で各地に『ドウ』を作り、人間を守ることで、魔王に対抗するための技術を洗練させた。弱者の工夫は研究となり、文化を生み、拡散性を増す。

本編ではピクト領の様子を見て、計画の成功を確信。魔力が豊富なピクトで霧散し、負けたていで魔王軍から脱退。以降は潜伏し、人間たちの文明が魔力を拡めてくれるのを待っている。


フニフニは並行世界を移動できる。日本の地球も知っている。魔力が薄いため、あまり詳しくはない。

今はその辺のドブにいるんじゃないですか?



Q5「登場人物の年齢が知りたい」

A5「あえてボカしています」


性的・暴力的にギリギリな場面が多いため、年齢をはっきり描写してしまうと、規約や通念的にまずいのではと思ったのです。つまり、日和りました。


外見年齢は

アンジェ5〜6歳

ニコル10代後半

ビビアン10歳前後

ナターリア20歳前後

というイメージです。


実際の年齢は?

秘密です。ふふふ。

ニコルは実年齢を告げて驚かれるシーンをたびたび挟んであります。年上とはいえ、アンジェと共に育ったということは、そういうことです。



Q6「身長・体重が知りたいです」

A6「繊細な少女たちにそのような質問をするものではなくってよ」


趣味で挿絵を描く際に、ある程度身長の設定を決めてあります。


アンジェ……115センチ

ニコル……147センチ

ビビアン……130センチ

ナターリア……155センチ

ニーナ……210センチ以上

初期エイドリアン……119センチ

最終エイドリアン……140センチ


こんな感じです。

エイドリアンよりアンジェの方が小さいです。


体重は簡単に上下するものという認識なので、詳細に決めていません。

スリーサイズも、なんだか気恥ずかしくて未設定。ただしニコルのバストは余裕の3桁だそうです。あの人はヤバい。怖い。



Q7「最後に2人の娘を名乗る人物が唐突に登場しましたが、あの子は何者ですか?」

A7「娘さんです」


最後の最後に出てきたニーチェちゃん。

時間スキップする前の節で研究していた、同性同士で子供を作る方法。それを使って産んだ子供です。今回はアンジェではなく、ニコルが産みました。


ちなみに八女です。低身長の眼鏡っ子。普段の髪型は三つ編みおさげ。巨乳。好きな色は焦げ茶。チャームポイントは首のほくろ。コンプレックスは髪の太さ。趣味は寝具漁り。好物は焼きチーズと『女王茶』。


その前に言及されたアンジェリコちゃんもいますよ。長女です。

黒髪のごく普通の少女。髪型はセミロング。好きな色は水色。友達が多い。運動が得意。ニコルよりアンジェに懐いている。部屋にぬいぐるみがたくさん。趣味はカラオケ。一人でも大勢でも。好物はアーモンド。



Q8「ナターリアがエルフになってましたけど、どういうこと? あれは何?」

A8「あの世界における新しい種族です」


ナターリアはエイドリアンと分離した影響で、魔力を一切持たない特異な存在となりました。魔道具の力で周囲にも魔力ゼロを強制できるようになり、もはやあの世界の特異点と化しています。

周りにいた狂信者のエルフたちは、ナターリアのファン。歌や踊りに魅了され、同じく耳の魔道具を身につけるようになっています。魔道具と独自の修行とナターリアの影響により、彼らの魔力は人間でも魔物でもない奇妙なものとなっています。


指輪物語などの影響で広まり、ファンタジー創作に欠かせないものとなったエルフ。現代の創作におけるエルフとは何かを考え、私なりの変化球をお出ししたく思い、登場させました。

森を愛し、音楽を嗜み、独自の魔法を使う、耳の長い長命種族。この条件に当てはめた上で、ナターリアという元人間のポンコツが治める熟成されたオタク国家として描きました。


他にもアンジェはフェアリー、ニコルはドラゴニュート、ビビアンはスライムの要素を濃く持っています。



Q9「100万字のストーリーとか長すぎ」

A9「おっしゃる通りです」


どの話もだいたい1万字以内に収まっていますが、実はこれ、投稿直前でだいぶ削っています。毎回読み返して、心情や余分なかけ合いを省いて減らしていました。


それでも毎日1万字。多すぎますね。読んでくださった読者の方々に感謝いたします。



Q10「画力低くね?」

A10「うん……」


キャラクター像を自分の中で整理するために描いているものなので、挿絵のクオリティは低めです。大まかな身体的特徴と表情の機微と普段の服装がわかればいいんです。挿絵なんてそれでいいんです。そう思い込むことにしています。


描いている理由が理由なので、読者に出す意味が無く没にした絵も沢山あります。タイミングを逃して投稿できなかった絵も。

とりあえず、いくつか載せておきます。


これは現代に生まれていた場合のニコルです。

シチュエーションは寝起き。スマホで何かを見ながら起き上がり、リビングへと向かうところです。

後ろに何故ランドセルがあるのかって?

ふふふ。

挿絵(By みてみん)


これは宿屋ロボの全身です。後ろに趣味で描いたナターリアが透けていますが、ご容赦ください。

工場や住宅を巻き込み、エイドリアンの蔦で無理やりではあるものの強固にまとめられています。

挿絵(By みてみん)


これはニーナ様です。貴族としての華美な服を脱いだ戦闘モード。時期的には、魔王に負けて換装した装備がこれです。

挿絵(By みてみん)


これはエイドリアンです。後ろ姿。ケツ。

挿絵(By みてみん)


モズメさんです。もっと出番を与えてあげたかった。

挿絵(By みてみん)


終盤で登場した、学校の生徒のフーちゃんとライちゃん。横倒しになってしまい、申し訳ありません。

彼女たちももう少し出番を与えてあげたかった。ピクトで魔物が受け入れられるようになる過程で彼女たちの大活躍があったのですが、描写しきれず。無念。

挿絵(By みてみん)


龍の力を解放したニコル。胸が大きく見えますが、これでも潰して抑えています。

挿絵(By みてみん)


変身してアンジェの魔法で生まれた黒剣を自在に操るニコル。ニコルの顔はかくのが難しいので没に。あと露出度がヤバいので。

挿絵(By みてみん)


欲を言えば、いつの日か色を塗れるようになりたいですね。



Q11「死にキャラ多くない?」

A11「申し訳ない」


物語上深い意味を与えられなかったキャラが沢山います。パンドーラ・フォン・ソーラとか。彼女に関する文書も結構削ったはず。確かにあの世界で起きたことなのに、削がれてしまったのはちょっと……むぐぐ。


ピクト領魔法部隊隊長ゲルマニクスとか、一部の使用人とか、もうちょっと目立たせてあげたかったところですね。描写がなくとも、彼らなりに葛藤を経て成長しています。

例えばゲルマニクスはビビアンやニコルに内心恐れを抱き、変化していく領内に危機感を覚えつつも、実際に触れ合うことで忌避感が薄れていき、最終的に後ろ盾となってくれています。ニコルに恐怖する部分くらいしか描写できなかったのは残念。

使用人たちも未熟な部分が徐々に改善されていく描写を挟んであります。工房の技術を知らなかったのにいつのまにか議論できるようになっているラインや、他の家を追い出されるくらい頭が硬かったのに悪魔を認められるようになるドーナなど。

正直物足りません。彼らだって生きているのに。でも引き算は大事……今でさえ多いのに……うぐぐ。



Q12「ニコルの性欲ヤバすぎるんですけど、いつもあんな感じなんですか?」

A12「はい」


ニコルはエロです。詳しく描写するとノクターンでしか書けなくなります。実際にノクターンで番外編を書こうかと検討したことがあります。主にサターンの街での告白あたり。


路上で突然襲ってきたり、違う女(主にナターリア)とまとめて抱こうとしてきたり、耳元で危険な言葉を囁きまくったり、泣くほど快感に震えても許してくれなかったり、噛み跡をつけたり、潰したり壊したり。

描写されていない範囲でも、毎日毎秒ニコルはドスケベです。怖い。



Q13「知識の海って何?」

A13「インターネット」


使い古された表現ではありますが、知識の集合体として海を例えに出しました。ネットの海でサーフィンしよう。死語ですよね、ネットサーフィン。



Q14「各話のタイトルから中二病を感じる」

A14「声に出して読みたい語感を意識しました」


読み上げる機会はありませんけどね……。


お気に入りは『穴場は悟りの木の下に』。カブトムシであるガシャンドクロに会いに行くので、穴場の木。仏像のような姿のフニフニの話をするので悟りの木。詳しくもないのに軽率に元ネタにしてしまい、誰かに怒られないか心配です。



Q15「食事の描写が無駄に多い」

A15「三大欲求ですから」


ニコルを性欲の強いキャラにしようと決めた時、()()()()()()だけが浮いてしまわないよう、他の欲にまつわる描写も書いてバランスを取ろうと考えました。生きたいという願いがあることを示すために欲を見せているつもりなので。

そこで、食事と睡眠に力を入れました。性欲より忌避感が薄く、ドラマ性を生みやすいため、ついつい入れすぎてしまいました。食レポを書くのは楽しい。



Q16「作者のお気に入りキャラは?」

A16「興味のない方も多いと思いますが、以下に並べておきます」


1番可愛いと思っているのはアンジェ。絵で表現しきれなくて苦しんでます。


1番戦闘描写が好きなのはマンモン。ゲームでも魔法剣士が好きなので、魔法と格闘を併用する鳥類はめちゃくちゃ好み。


1番動かしやすいのはビビアン。なんでもアリで青くて未来に生きてるので実質ドラ○もん。1番デフォルメした時のデザインが好きなのもビビアン。やわらか水餅形態ほんと好き。


1番友達にしたいのはナターリア。隣にいて笑っていてほしい。一緒に馬鹿話したり、温泉旅行に出かけてまったりしたい。個人的に1番エロいと思うのもナターリア。


1番愛でたいのはエイドリアン。色々やらかしてはいますが、良い子です。変に力を持ってしまっているだけで、うっかり物を壊したり大人の言葉を鵜呑みにしてしまったり好奇心で薬に触ったりするくらい、人間の子供でもよくあります。


ニコルは性格が面倒臭いし体型も一周回ってエロさを感じないし彼女視点だとなかなか話が進まないし性欲がウサギだし強すぎて苦戦させにくいし日光が嫌いな設定が動かす上で邪魔すぎるし雪ん子属性死んでるし胸が大きすぎるからたまに描写が破綻するけど、アンジェを引っ張ってダブル主人公になれるのはこの人しかいない。そういう意味では信頼しています。直接会って文句を言いたい。



Q17「途中までアンジェ視点が《アンジェの世界》という表記じゃなかったのはなんで?」

A17「厳密にはアンジェ視点ではないからです」


フニフニの意識もちょっと混ざってます。

知識の海で家族の思い出に触れ、フニフニと敵対した辺りで本格的に分離。アンジェの世界という表記になりました。

読者に不親切な表記だったと思います。もっとうまいやり方があったはず。反省。



Q18「ジーポント、ミカエル、ドイルさんの立ち絵が足りません」

A18「描いてありますが、お見せできません」


ドイルさんはともかく、残り2人はうまく描けませんでした。少年は難しい。それぞれ方向性は違いますが割と男って感じです。

ドイルさんは「これ○○のパクリじゃね?(○○には無数のキャラを代入できる)」感じの造形なので、気が進みません。ベートーヴェンを闇堕ちさせた感じの見た目です。



Q19「結局魔王って強かったの?」

A19「強いです」


とにかく攻め手のレパートリーが豊富。知識の海を齧り、世界一実践経験を積んだだけのことはあります。

魔法出力もおかしい。「この魔王を上回る力で谷を制御している」みたいなことを言っていましたが、あれはハイエロファントのサポートがあったからで、本来の出力はエイドリアンより上です。

魔法寄りの戦い方を好むため、若干肉弾戦の立ち回りに隙があるものの、弱点というほどでもありません。


まあ、倒されたんですけどね。油断しすぎ。




【アンジェについて】

主人公の片割れ。主に前半の主人公。後半はヒロイン度高めかもしれない。ヤンデレ。アガペーを意識。


生まれた時から悪魔。生まれた時から天才。人間だった瞬間なんか一度もない。故に半ば村八分だった。アンジェ本人は知らないけれど。

悪魔に寛容な村に生まれて良かったね。


悪魔としてはだいぶ弱め。知識の海だけは強い。それも投薬で手に入れたものなので、素の戦闘力は……。

弱いから何回も死ぬ。死んでも蘇るので、いくらでも死ねる。死ぬたびに覚悟がキマって人間性が薄れていく。可愛い。作法に則って綺麗に切腹してほしい。


アンジェがよくやる「推測だけど……」は本当にただの推測。半分くらいハズレ。


名前の由来はエンジェル。



【ニコルについて】

主人公の片割れ。前半はヒロイン。後半は剣持ってヒーロー役をする。メンヘラ。エロースを意識。


強い。頭も良い。ただし性欲が強く自己中心的。他人の迷惑を考えられるけれど、考えた上で自分を優先する。

容姿はそこそこ。整っているけれど満場一致の美人ではない。


アース村は英雄が女どもを連れ込んでできた村。ニコルは英雄と龍族の血を濃く受け継いだ。容姿だけ人間で中身は龍。寿命も龍基準。


彼女の剣は身体能力任せ。正直剣術じゃない。曲芸。


カニバリストの気がある。死んだアンジェを食べるシーンを入れたかった。でもそれをやったらR15じゃ済まないからやめました。悔しいです。



【ビビアンについて】

やわらか水餅。天才発明家。フィリアを意識。


スーツが似合うすらりとした少女。美人設定ではないものの、ファンが多いらしい。ニーズヘッグ帝国の宰相家の血を引くため、雰囲気からして貴族然としている。

父親のノーグが凄腕の魔道具職人で、母親のティルナが確かな審美眼を持つ大貴族。そのうえ魔力と師匠と知識の海まで持ち合わせたら、成功するのが当然。


ラスボスとラスダンをお披露目する役割。そして何処にも存在しない『ニコルの理想の都会』を作る役割。

悪魔が受け入れられて同性愛に寛容で新参者に優しくて豊かで気候がいい国なんて、あの世界にある訳がない。だから彼女に作ってもらいました。

この子がいると物語を進めやすくてありがたい。行動力と技術力があると本当に動かしやすい。


名前の由来はアーサー王伝説の湖の乙女。



【ナターリアについて】

緑髪の美少女。一般人になってしまった勇者。ギャグキャラ兼悲劇のヒロイン。ストルゲーを意識。


突然生えてきた人。当初の予定にはなかった。誰だお前。

仕方がないので、エイドリアンの役割を分譲した。人を魅了するカリスマ性を持ち、後に建国する人。「エイドリアンと同一人物」というのは、メタ的な意味でもその通り。


エイドリアンと併せて他作品での「魔王を倒す勇者」のようなポジション。カリスマを持ち行動力がありギャグもできて才能があって強い人。ただし生まれが酷すぎたため自殺してしまい、才能と強さはエイドリアンに吸い取られた。


ナターリアが幼少期に「サターン・リア大冒険団」とやらを組織していたのも、

実家の酒場で踊ったら襲われたのも、

サターンの街壊滅後の合同葬儀で何年も会っていないはずの友人に想われていたのも、

街角で歌うだけで勝手にエルフの国が興ったのも、

彼女が持つ異様な魅力によるものです。もはや呪い。



【エイドリアンについて】

アンジェやビビアンとは違う、賢くない子供。才能と良心だけはある。


「主人公たちの旅は成功だった」ことを明確に表すための存在。作品での役割は、生きたリザルト画面。


あの世界はあれからも続きますから、魔王を倒した後どうなるかはわかりません。ナターリアから押しつけられた勇者の役目からようやく解放されたので、本当の意味でのエイドリアンの人生はここから始まるのです。


作者もエイドリアンのことはよくわかりません。どういう性格で何を目指しているのか、さっぱりです。ただ、人に寄り添って生きていくのだろうという確信はあります。ドイルさんに誓いましたからね。



※四元素について

古代ギリシアにて生まれた概念。

この世は火・水・風・土の4つの元素で構成されているという。

創作では魔法の基礎理論として用いられることが多いようです。

本作もこの説を土台とした魔法を定めており、話の展開やキャラクター設定にも、ある程度散りばめてあります。


アンジェは『炭の小僧』と呼ばれ、火の魔法を多く使います。ニコルは風。ビビアンは水。土の描写は話の都合でアンジェに多く見られますが、エイドリアンに割り振ったつもりです。地下に住んでいて地下で魔王を倒し、工場見学では壁になろうとする。


また、アンジェが主となる前半で『火葬』『土葬』『水葬』『風葬』というタイトルを登場させました。魔法が得意で死に縁があるアンジェにはちょうどいいですね。



※アース村について

隠居した英雄が人間や悪魔のハーレムを築いた場所。ドラゴンもいた。別に人間になれるわけではなく、人型の子孫が多くなるにつれて、気まずくなって他所に渡った。エピローグでニコルが発見したのは、そうしてできた新しい集落。

それ以外の悪魔は、旅に出たり事故で死んだり。本編より後にアンジェたちに会いにきた悪魔もいます。


マーズ村などから人の血が流れ込み、すっかり人間の村になった1話時点でも、村人たちはまあまあ強い。たぶんピクト領軍とぶつかり合っても勝てる。



※サターンの街について

娯楽の街。雰囲気はサーカス。街での買い物、ナターリアの宿、組合で掲示板を見る場面はJRPGっぽさを意識。最後に巨大ロボを出したのも、娯楽の象徴として。

エコーのモチーフは道化師。王に進言できる立場で、子供であるエイドリアンをたぶらかす。ジェスターでありクラウンでもある。


ちなみに、ナターリアの造形も道化師を意識しています。何処かの挿絵で描いたデフォルメされた姿だとわかりやすいかもしれません。性格も三枚目で、滑稽な立ち回り。口癖の「ぴえ」も、ピエロから。


気が向いたら加筆しますね。

※ちょっと読み返して、1回追記。自分でも忘れていた伏線が多い。

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