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この連載作品は未完結のまま約3年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

病疼らく時のまにまに

作者:伊達賢治
 僕はうつ病と一緒に生きています。

 巷(ちまた)では「うつは心のかぜ」などと言いますが、確かに、どちらの病気も、発症に明確な理由などなく、根本的な治療薬も特効薬もありません。

 多くの場合は、時間と休息で回復しますが、対処を間違えば死に至ります。
 
 僕は、どちらかと言えば対処を間違った(最後まで自分自身を変えられなかった)方で、「あぁ、残された時間はもうそんなにないんだろうな」と薄々感じながら、日々落ちていく気力と体力にもがき、苦しむ毎日です。
 
 またこの病気は、病気の発見よりも先に薬が発見されたという摩訶不思議ないきさつをもつ病気で、病気のメカニズムはおろか、肝心の薬が効くメカニズムすら分かっていないません。私達患者は、さしずめ資本主義経済が生んだモルモットですね(自嘲)

 私の事など最早どうでも良いですが、特に子供たちに対して、これまでは性格の範疇だった領域にまで”病気”というレッテルを張る風潮には心底うんざりします。まぁ、それも大人の思惑があってのことなのでしょうが、子供を商売道具にするなと強く思います。

 それでも、毎年数千人から数万人の人が、この病気をきっかけに、職を失い、家族を失い、友人を失い、命を失っていることは事実です。

 そんな悲劇から、ほんの少しでも救われる命があるとすれば、こんなみっともない身の上話でも、しないよりはした方がいいがいいかなと思い、筆を執りました。

 応援なんて要りません。ただ、私と同じように、世界に対して、人に対して、将来に対して、恐れを感じ、不安を感じ、壁を感じている人がいれば、

 壁の中に閉じこもっている自分を、足が前に進まない自分を、だたひたすらに責め続けることしかできない自分に対して、「みんな同じだよ」って言葉が届けば、それだけで生きた甲斐があると思うのです

 なにぶん、病気を抱えての執筆となりますので、筆の運びが遅くなりますが、ご容赦ください。

 では、摩訶不思議な精神世界の旅に一緒に出かけましょう。
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